震災日録 6月1日 磯あそび

私1人のみしゃんに落してもらい、仁さんと磯あそびにいく。長靴はいて岩場を行くのはものすごく疲れる。でもシッタカやトコブシもとれるので張り切る。岩からはがしたアワビの表面をナイフでこすり、身をえぐりだし、塩で洗って食べる。そのこりこりとおいしいこと。と思ったらウニを踏んでそのとげが長靴を突き抜けて足に刺さり、いたい。海には毒を出す生物もいるそうで「ビーチサンダルはいて泳いだ方がええよ」と仁さん。「世界遺産になったらこんなふうに自由に獲れなくなるかもよ」と心配している。おばあのちえちゃんは大正生まれ、86歳なのに大きな病気したことない、綺麗好きでよく働く。

「子どもの頃は何でも家で作ったし、大島紬も織った。16歳のときにおじさんに連れられて東京にいってミシン踏んで兵隊さんの慰問袋に入れる褌を縫っていたの。空襲は恐かったよー。終戦後、奄美はアメリカの軍政になって、日本でなくなったら帰れないとあわてて帰って来たの。それから結婚したんだけど仕事がなくて沖縄に夫婦で出稼ぎにいって土方やってた。こんどは奄美が復帰になったら帰れなくなるとまた急いで帰って来たのよ」

ほっそりしてにこにこしているけど、大変な人生である。トコブシは台所を借りてバタ焼きにしてみた。夜、姪のタカラちゃんが三線を弾いて歌いに来てくれた。みんな遅くまでカラオケをやっていて病人継続中の私はそれを聞きながら寝た。

震災日録 5月31日 西阿室・南龍にて

昨日にもまして快晴。秋徳小中学校でスズキさんの息子誠さんが石巻で地震と津波に合った話を聞く。缶詰会社に勤めていて、とにかく50人の社員は高台に徒歩で逃げて無事。全員なくなった会社もあるとか。ついて来た仁さん「焼酎がっこうを出たんだからねえ」とにやにや。今は8人の学校に先生はそれ以上いる。「男はつらいよ」のロケ地となった西阿室へ行く。スズキさんは郵便局で1000円積み立て。日本中の郵便局名の入った通帳を持っている。そのそばに相撲の土俵があった。朝汐関は奄美の出身だそうだ。眉が濃く背中に毛が生えて、色白の柏戸と対照的な力士だった。ガジュマルの大樹の下でうとうと。こういうのをブリーズというのだな。それから実久海岸のすばらしい青いビーチで泳いだ。他の人はかき氷を食べて居眠りしていたのだけど。

今日の宿は南龍。おじさんは奄美のひと、ながらく大阪で中華料理と喫茶店と雀荘までやっていたとか。

「よおくもうかったのよ。それ島にきて全部なくなった。子どもがいないからね、親戚の子どもを大学出したりしてね」「海岸も変わったのよ。こんなにコンクリートで固めて世界遺産なんて目指せるのかね。ばしゃ山村の社長さんは一生懸命反対して自分とこの前のビーチは手をつけさせん。えらいもんだねー」

夜はグルクンの唐揚げ、きはだまぐろの刺身など。

震災日録 5月30日 奄美で休息

私は沖縄より奄美の方が静かで好き。で、カケロマでのんびりしよう、という誘いに乗って出かけた。台風で飛行機が飛ぶか心配だったが、東京は雨、ついた奄美は台風一過の快晴。ばしゃ山村でリーフの海を眺めながら鶏飯を食べ、南海岸沿いに南下する。途中、台風により道は折れ枝だらけ、あちこちで崖崩れ。古仁屋から生間へ、でいご丸で渡る。寅さんシリーズに登場する船長だった。船の中に田中邦衛さんや山田洋次監督の色紙が貼ってある。前にきた時は夕方の海上タクシーで「マリンブルーかけろま」にとまった。暮れ行く海をいつまでも眺めつづけて大満足だったが、翌朝、帰らなくてはならず、バイトの大阪人の兄ちゃんが「着てすぐ帰るなら来るんやない」と言ったのがはらがたった。人にはそれぞれの都合と事情があるんだから、十数時間の充実した滞在をけなすこともないのに。

今日の宿は同行のスズキさんの友人嘉野仁さんが経営する野見山、これで「のみしゃん」とよむ。お母さんのちえちゃんと2人、まさに「飲みしゃん」。仁さんは前の海で穫れたトコブシやシッタカ、トビンニャという不思議な貝を出してくれ、貝好きの私はこれでビール。そのうち山で穫った猪の肉を炭火で焼いてくれた。家も自力建設。2階はまさにバラック(兵舎)のようだが、海が見え、なんとも気持ちいい。お風呂も自分でこさえた五右衛門風呂だった。1階にはカウンターの居酒屋もあり、カラオケもできるのだ。「昔は前の堤防がなかったんでもっと景色が良かった。堤防かくしのためにアダンを植えたの」。それがいい景色だ。

写真集 Zumones KALNUOSE Romualdas AUGUNAS

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6月5日「3.11を語り合う」報告その2 / 森まゆみ

6月5日はおよそ50名の参加者がありました。長丁場をずっと付き合ってくださった方も多く、また、会場が狭いので暑く窮屈でもありました。どうもありがとうございました。 会話をどうやって組み立てていくか悩み、テーマごとに進めて … 続きを読む 関連投稿:
  1. 6月5日「3.11を語り合う」報告その1 / 池本英子

不忍ブックストリーム 第20回「店主さんアンケート特集」

6月8日(水)22時からスタートします。

第20回のテーマは、「店主さんアンケート特集」。

一箱古本市の際に、店主さんたちにご記入いただいたアンケートのうち、今後の参考になるご意見などを匿名で読み上げます。直接発言したいという店主さんのスタジオ、スカイプでの出演も歓迎します。連絡は hitohako@yanesen.org まで。よろしくお願いします。

不忍ブックストリーム ⇒ http://www.ustream.tv/channel/shinobazubookstream

ジュンク堂書店のPR誌『書標』

ジュンク堂書店のPR誌 『書標』(ほんのしるべ)2011年6月号の


「著書を語る」のコーナーに松本典子さんが登場します。

WEB上ではこちらから見ることができます。

⇒ http://www.junkudo.co.jp/shohyobak.htm

目次

文学散歩「書標」歳時記〈6月〉
著書を語る『野兎の眼』 松本 典子
書標・書評 『乾燥標本収蔵1号室』ほか
特集 三〇年前に書かれた
    「原発」の本が教えてくれること
今月のおすすめ
 社会科学
 コンピュータ
 自然科学
 医学書
 人文科学
 文学・文芸
 文庫・新書
 芸術
 実用書
 地図・旅行書 
 語学・辞典 
 児童書 
往復書簡をはじめませんか
レポート・池袋本店連続トークセッション
読者から
インフォメーション
本屋うらばなし 「秋田店の復旧作業」

参加申込の受付を開始しました!

今年は早めの梅雨を迎え、憂鬱な日々が長く続きそうですね。
そんな時は、夏や秋のことを考えて過ごしましょう!

そして秋には今年も芸工展を開催します。

現在、参加申込の受付中です。
お手元に参加申込書がある方は、その用紙を。
ない方はメールでもお申込みいただけます。

締め切り:2011年7月20日(水)

参加申込書は右上のリンク「芸工展2011」よりアクセスいただき、
「申込書ダウンロード」よりダウンロードいただけます。(EXCEL)

メールで申請いただく場合はメールのタイトルに「参加申込」と入れてください。
受付後、受付番号を付与しますので、その番号で参加費をお振込みください。

 

今年は大きな震災があり、いろいろなことを考えさせられました。
芸工展も開催の是非から考えました。

その結果、昨年とは色々変わったところもありますが、
まちと人のつながりを大事にしたい、元気にしたいという思いは変わりません!

そんな芸工展の今年のテーマは「やっぱり、好き」です。

このまちが好きな方、住む人々が好きな方、雰囲気が好きな方・・・など、色々だと思いますが、
何かが好きで芸工展に関わってもらっていると思います。
その思いを込めました!
「、」の間(ま)にそれぞれの好きなものを思い浮かべてください。

こんなときだからこそ、昨年以上に有意義な芸工展にしていきたいと思います。

お問い合わせ
芸工展実行委員会
e-mail:info@geikoten.net
tel:090-7706-9157(12:00~17:00)

実行委員「S」でした!

[不忍ブックストリーム] 第20回は「店主さんアンケート特集」

あっという間に、20回目を迎えた不忍のUstream配信。今回は、春の一箱古本市に参加した店主さんたちのアンケートを取り上げます。

★第20回不忍ブックストリーム

6月8日(水)22時からスタートします。

今回のテーマは、「店主さんアンケート特集」。

一箱古本市の際に、店主さんたちにご記入いただいたアンケートのうち、今後の参考になるご意見などを匿名で読み上げます。直接発言したいという店主さんのスタジオ、スカイプでの出演も歓迎します。連絡は hitohako@yanesen.org まで。よろしくお願いします。

不忍ブックストリーム ⇒ http://www.ustream.tv/channel/shinobazubookstream

小説と思考の繋留

紀伊國屋書店新宿本店5階
人文書売場エレベーター横壁棚にて

今こそ!人文書宣言第23弾
人文書宣言Xピクウィック・クラブ
「小説と思考の繋留 - ”気づき”の先を想像する」

が、始まりました。7月中旬までの開催予定です。

⇒ http://booklog.kinokuniya.co.jp/pickwick/archives/2011/06/post_45.html

高山宏『かたち三昧』が平台に並んでいます。


高山宏『新人文感覚1 風神の袋』は7月下旬発売予定です。

⇒ http://www.hatorishoten.co.jp/comingsoon.html

ほおずき市小屋の建て込み作業

光源寺 kougennji 光源寺    毎年 7月 9日、10日の二日間、光源寺(文京区向丘)で開催されます「駒込大観音[こまごめおおがんのん] 四万六千日[しまんろくせんにち] ほおずき千成り市」の縁日が開催されます。近隣住人やお店、作家による手づくり市と屋台、ライブ・パフォーマンス、災害時の消防訓練、四万六千日法要が行われます。(2011.7.10、11) ほおずき千成り市の準備が少しずつ始まっています。先週(2011.5.29)、台風の中でテント小屋の骨組みを作られた水族館劇場の劇団員が今週も集合。ほおずき市の参加者や地元の手伝いが集まり、建て込み作業の手伝いをしました。今年もそれぞれが時間がある時に、できることを手伝い、役割分担をしながらほおずき千成り市に向かいます。共同作業を通じて、地域と人のつながりを確かめながら、初夏の縁日はつくられていきます。 光源寺,駒込大観音