福島でいま起きている事態 / 森まゆみ

これは支援情報ではないのですが、いまみなさんに共有していただきたい情報です。 元長崎大教授、福島県のアドバイザー、いま福島医大副学長である山下俊一氏に朝日新聞が主宰するがん制圧大賞が贈られました。 誰が何の賞を取ろうとふつうは関係ありませんが、山下氏は福島の現状を楽観的に『子どもも妊婦も100ミリシーベルトまでは大丈夫」と言ったり『にこにこしているひとにはガンは来ません」といったり、とんでも発言を繰り返し、そのアドバイザーとしての影響力の結果,福島の子供の避難(集団疎開)を送らせているひとです。これに朝日は賞というお墨付きを与えたことになります。 福島だけではなく、ここでの外部被曝、内部被曝の影響を軽視すること、情報を隠蔽することは広く全国の、そして谷根千の被曝をどう見るか、の指標になってきます。 こどもたちを放射能から守るネットワークは朝日に抗議文を出しました。 またこの山下氏が音頭をとって福島で行われる国際専門家会議は国際原発推進者会議になりそうな気配で、心ある専門家は憂慮しています。これもまた権威づけされて政府や官僚のいいわけに根拠を与えるでしょう。 http://www.minpo.jp/pub/topics/jishin2011/2011/08/post_1748.html 谷根千工房 森まゆみ 2011年9月3日 「朝日がん大賞に山下俊一氏を選んだ朝日新聞社に抗議します」 子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク 代表世話人 中手聖一 世話人一同 貴社の9月1日付けの新聞を見て、わたし達「子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク」の一同、また、一緒になって、福島の子どもたちを守る市民運動に参加している関係者は愕然とし、同時に怒りを抑えることができませんでした。 なぜ、山下俊一氏の行っている行為がこのような形で評価されるのか、理解に苦しみます。氏の発言が、子どもたちを守ろうとしている福島の親たちをどれだけ苦しめてきたのか、またこれからも福島医大の副学長として福島県民を苦しめるつもりなのか、貴社の選考の基準には入っていなかったのでしょうか。 山下俊一氏は、3月の下旬から福島県に入り、「年間100ミリシーベルトでも問題ない。妊婦でも子どもでも危険はない」という発言をくりかえしてきました。当時の同氏のこの発言は、福島市政だよりにも掲載され(別添1)、福島県内で「安全神話」を築き上げてきました。同氏は医学系の雑誌には、低線量被ばくのリスクを指摘する記事を書きながらも、福島では逆に低線量被ばくのリスクをまったく否定する言動をとったのです。 ご存知のように、低線量放射線の影響は「閾値なしの線形モデル」を採用し、線量に応じた影響が生じるというのが、国際的な常識となっており、保守的なICRPもそれを認めています。 実際には、福島では、多くの地域では、本来であれば、一般人の出入りが禁じられる放射線管理区域以上の高い汚染が広がり、チェルノブイリ事故と比較しても安心・安全とはいえないレベルの状況が続いています。同氏の発言は、多くの方の避難を躊躇させ、また、福島に住み続けることについて安心感を得させ、家族不和まで生んでいるのです。さらに、「危険かもしれない」という市民が憂慮の声をあげられない空気をつくりだしました。 この世に家族ほど大切なものがあるでしょうか。子どもほど大切な存在があるでしょうか。それなのに、同氏がつくりだした「安全神話」により、家族を守れずに、私たちがどれほど苦しんだか、言葉には言い尽くせないほどです。わたし達福島県民は、それでもなんとか明るく前向きに生きようと日々戦っているのです。 私たちは、このように山下俊一氏が、県の放射線リスク・アドバイザー、県民健康管理調査委員会の座長にあることに強い危機感を覚え、同氏の罷免を求める署名運動を行い、6607筆の署名を得ました(別添2)。また、全国の署名運動では、1ミリシーベルト順守と避難・疎開と併せて同氏の罷免を求める要請項目を加えましたが、4万筆以上の署名が集まりました。 このような市民運動は一切報道せず、山下俊一氏のようない人を「がん大賞」を授与するとは、御社の新聞社としての良識が疑われます。 わたし達は山下氏への「がん大賞」授与の撤回を求めるとともに、貴社紙面において謝罪を掲載することを求めます。 あわせて、このような批判があったことを、きちんと報道していただくことを求めます。 以上 別添1:福島市政だより(4月21日号) http://dl.dropbox.com/u/23151586/Experts_Fukushima_Newsletter.pdf 別添2:山下俊一氏の罷免を求める県民署名 http://dl.dropbox.com/u/23151586/kenmin_shomei.pdf

[不忍ブックストリーム]

★第26回 不忍ブックストリーム「鎌倉、札幌、長野 秋のブックイベント、紹介します」


9月7日(水)22:00からスタートです。

不忍ブックストリーム第26回のテーマは、「鎌倉、札幌、長野 秋のブックイベント、紹介します」。スタジオゲストは、出版社「港の人」の月永理絵さん。9月23日(金・祝)、24日(土)に開催される「かまくらブックフェスタ」の出展者や見どころを伺います。


スカイプゲストは、札幌と長野の一箱古本市について、主催者に告知をしていただきます。


不忍ブックストリーム ⇒ http://www.ustream.tv/channel/shinobazubookstream

[出した本]円形建築

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坂本鹿名夫作品集

円形建築(附・経済的建築実例)

建築綜合計画研究所 編集

日本学術出版社 昭和34年 初版 カバー傷み汚れ

21,000円(税込み)

円形建築で馴染みがあるのは、代ゼミの夏期講習かなにかで私にとって数日だけの学び舎となった、新宿の文化服装学院(建替えにより解体)なのですが、残念ながらこちらは氏の作品ではなさそうです。

その他、作者の作品でなく他の設計者又は建築主より直接又は間接に模倣することを申入れて建築されたものは次の5校である。即ち東京新宿文化服装学院(三菱地所部)以下略  (円形校舎より)


学生時代よりアメリカのBuckminster Fuller氏の独創的な球形構造物の着想に非常に興味を以て注目していた 以下略(序文より)

とのことで、1958年にフラーが来日した際には、丹下健三、野生司義章、剣持勇らと宴席を共にする機会があったようです。

老朽化などで現存数はかなり少なそうですが、円形建築の生みの親、坂本鹿名夫(かなお)が設計した円形建築は1952〜59年のリストを数えると100以上あります。写真の下に、掲載されている個人邸以外の作品名を挙げました。

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〈目次より作品例抜粋〉

金城高等女学校(石川県)、 山崎学園(東京都)、帝塚山学園(奈良県)、武蔵野赤十字高等看護学院(東京都)、清風学園(大阪府)、江別市江別小学校(北海道)、小樽市立石山中学校(北海道)、日高町立日高中学校(和歌山県)、目白学園(東京都)、明倫学園(神奈川県)、梅花学園(大阪府)、照国商業高等学校(鹿児島県)、浪速短期大学(大阪府)宝塚市立第一小学校(兵庫県)、大湊町立大湊小学校(青森県)、東京経済大学(東京都)、都立大泉高等学校体育館(東京都)、明星学苑(東京都)、山崎学園第二,三期(東京都)、宝塚市立長尾小学校(兵庫県)、国立国会図書館(東京都)、あやめ池円形大劇場(奈良県)、八尾市庁舎及び市民ホール(大阪府)、四天王寺会館(大阪府)、金地院(東京都)、讃岐金刀比羅宮島羽分社(三重県)、立正佼成会大聖堂(東京都)、武蔵野三鷹地区保健衛生組合伝染病棟(東京都)、武蔵野赤十字病院第三病棟(東京都)、秩父宮記念産院(東京都)、葛飾赤十字産院(東京都)、遠軽厚生業病院(北海道)、生駒山ホテル、武蔵野赤十字看護婦寄宿舎、ほか

中止になりました。

直前のお知らせで大変申し訳ありません。


本日9/4に予定されていた『東関東大震災チャリティーアンサンブルコンサート』は、出演者の都合により中止となりました。


楽しみにしていただいていた方、申し訳ありません。


またの企画の際には、お知らせさせていただきます。



副。

ワイズ出版、北冬書房の本ほか

【ご注文、お問い合わせは albatross@yanesen.net まで 】 *ワイズ出版、北冬書房中心に映画、漫画* 日本映画ポスター集 東映時代劇篇Ⅱ 日本映画ポスター集 円尾敏郎編 売切  ゴダール、わがアンナ・カリーナ時代 山田宏一 売切 平野の思想 小津安二郎私論 藤田明著 倉田剛編 売切 その場所に映画ありて プロデューサー金子正且の仕事     ・・・

[助っ人さん][集会] 第1回助っ人集会

 
恒例となりました、チラシ折り大会のお知らせです。青秋部と一緒に、できたてほやほやのチラシを折ってくださる助っ人さんを、大募集します。途中参加、途中退室の方も大歓迎です。ふらりといらっしゃっても大丈夫ですが、参加されるご予定の方は、青秋部までご一報いただけると助かります。
 
なお、チラシ折り大会終了後に、折りあがったチラシを谷根千界隈に配布するお手伝いも大募集します。いったん解散しますが、その後もう一度集まって、懇親会もする予定ですので、どうぞお気軽にご参加ください。
 

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第1回助っ人集会
 
日時:9月11日(日) 14:00〜15:30(チラシ折り終了予定)
 
場所:汐見地域活動センター 洋室C、D
    文京区千駄木3-2-6 - Google マップ
 
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最後に、これまた恒例のお願いですが、もしお家に牛乳瓶やジャムの空き瓶などがありましたら、ぜひご持参ください。作業がとてもはかどります。もちろん、手ぶらでお越しくださっても大丈夫です。こちらでもいくつかご用意いたします。 (N)

9月4日(日) 東日本大震災・復興イベント『いわき発!フラガールズ甲子園』

フラダンスの高校全国大会[フラガールズ甲子園]第1回大会が9/4(日)、東京・秋葉原のAKIBA_SQUARE(アキバ・スクエア)で開かれます。 もともと3月にいわき市内で予定されていましたが、震災と原発事故の影響で中止となりました。 練習に励んでいた高校生達からも開催を望む声が多く、秋葉原スクエアの特別協力を得て、また、同市が舞台の人気映画「フラガール」のモデルになった「常磐ハワイアンセンター」(現スパリゾートハワイアンズ)の初代フラガールらが実行委員会を結成し開催が実現しました。 参加する高校は、地元・いわきのほか全国各地から。映画「フラガール」の舞台となったスパリゾートハワイアンも10月から再会の見通しで、復興に向けた祈りがこもった若さ溢れるフラダンスにどうぞ声援をお願いします。 9/3土は前夜祭があり、4日は本大会には高校生フラに加え、プロのフラガールもゲスト出演します。 いわき市の物産販売も行っています。お時間のある方は、ぜひ、応援にいらしてください。 前夜祭には、「ふくしま・いわき・応援隊」のメンバーがボランティアスタッフでアロハシャツでお迎えします。 http://www.hula-girls.net/hula-girls/index.html 福島県地域づくり総合支援事業・いわき市まち・未来創造支援事業 東日本大震災・復興イベント 『いわき発!フラガールズ甲子園』 開催日時:  2011年9月3日 前夜祭 PM 1:30~ 2011年9月4日 本大会 PM 1:00~ 会場:  AKIBA_SQUARE (アキバ・スクエア) 東京都千代田区外神田4-14-1 秋葉原UDX(電気街口) http://udx-akibasquare.jp/index.php?pg=access 2011年9月3日(土)13:30~19:00過ぎ 前夜祭(いわき市復興キャンペーン・チャリティー交流会)    ◆フラダンスパーティー    ◆いわき市観光物産展    ◆観光プロモーション    ◆義捐金募金活動    ◆他 2011年9月4日(日)13:00~ フラガールズ甲子園 in AKIBA SQUARE    ◇高校生によるフラダンスの競技    ◇ゲスト演技、演奏等    ◇表彰式    ◇インターネットによるライブ動画配信    ◇いわき市観光物産展    ◇観光プロモーション    ◇他 ■主催:フラガールズ甲子園実行委員会 ■主管:(社)いわき青年会議所 ■特別協力:アキバ・スクエア ■お問い合わせ:0246-68-8282 info@hula-girls.net

本日入荷(ディランを聴け!! 他)

【 ご注文、お問い合わせは albatross@yanesen.net まで 】 *音楽* ディランを聴け!! 中山康樹 旬報社 売切 超ボブ・ディラン入門 中山康樹 音楽之友社 ¥1,050 超ビートルズ入門 中山康樹 音楽之友社 売切 ジャズ名盤を聴け! 中山康樹 双葉文庫 売切 JAZZ聴きかた入門! 中山康樹 宝島社新書 売切 超ブルーノート入門 完結編中山康樹 集・・・

震災日録 9月2日 朝日はどうなってんの?

朝から頭が瞬間湯沸かし器になりました。

朝日新聞が、あの、福島県放射線リスク管理アドバイザー山下俊一氏に『朝日がん征圧大賞』を贈るそうです!

http://www.asahi.com/national/update/0831/TKY201108310495.html

トンデモ佐藤雄平知事がトンデモなアドバイザーを選んで、元長崎大教授なんていう名前に惑わされちゃいけない、山下氏は当初『100ミリシーベルトまでは妊婦・子どもも大丈夫』といっていた人です。いまは長崎大を休職して福島医大副学長になっています。もちろん福島県民は前から彼の解任署名を5万以上集めていますが、受賞にかんかん、抗議行動をはじめました。

【怒!】山下俊一への「朝日がん大賞」を撤回させよう!/杉原浩司(福島原発事故緊急会議)

福島に居座り、日々被ばくによるがんの危険を押し付けている張本人である山下俊一に、「朝日がん大賞」(副賞100万円)が授与されることが決まったそうです。まさにアンビリーバブル!です。まるで、朝日「がんにさせる」大賞です。「被曝させる医療に貢献」したことを称え、権威づける、しかもこのタイミングで。9月11、12日には、山下が仕切る「放射線と健康リスク」に関する「国際専門家会議」が福島で開催されます。

授賞式は9月2日、いままさに最中だが、今からでも抗議はできる。

朝日新聞(選考委員には上田俊英科学医療エディター(部長)も。こんなことで朝日の原発関係の記事は信用できるのか?)

日本対ガン協会(事務局は有楽町の朝日マリオン。理事長は武富士リース問題で朝日の社長を引責辞任した箱島信一氏、こういうのって天下りっていうの? 会長は垣添忠生氏、年上の妻の看取り記はよかったけどな)

このところ、朝日は有能な記者はつぎつぎやめちゃうし、二世記者が石巻のにせ医者を人の欄で取り上げるわ、どうなっているんだろう。仙台市役所が配水所を壊す時も、朝日は『河北が前に取り上げたから』と動かなかった、と市民運動の人はいっていました。朝日は反体制セレブ化しているのか、もともとエリートの高給とり、被災地の痛みや脱原発をいっても本気かよ、と思うことが多いです。周りでは朝日から東京にかえるひと多し。今回の受賞が読者の信頼を失い、毎日における西山記者事件になって、部数をがた落ちさせるかも知れない。心ある社員、がんばってくれ!

谷内六郎『北風とぬりえ』展

表参道の交差点、谷内六郎さんの壁画がある書店としても有名な山陽堂書店のギャラリー・スペースで

9月12日(月)から10月1日(土)まで、

谷内六郎『北風とぬりえ』展 が開催されます。


谷内六郎『北風とぬりえ』(天野祐吉作業室)の出版を記念したもので、

トークイベントも予定されています。

9月17日(土)17:00〜(90分予定) 中村至男さん(アートディレクター)×聞き手:天野祐吉さん

9月24日(土)17:00〜(90分予定) 谷内広美さん(六郎工房)×聞き手:天野祐吉さん


※本展示の作品は複製です。原画展ではございませんので予めご了承ください

詳細はこちらをご覧ください。

⇒ http://www.facebook.com/video/video.php?v=124140004349173

⇒ http://sanyodo-shoten.co.jp/gallery/index.html



天野祐吉作業室ホームページ
⇒ http://inkyo-ya.com/books/index.html

【入荷商品】美術、外国文学、演劇、写真集、漫画

【 ご注文、お問い合わせは albatross@yanesen.net まで 】 あいおい古本まつり目録(8/27,28終了)掲載のタイトルです。価格は、近日当HP「入荷商品一覧」にて更新情報として載せる予定です。ご希望の商品がございましたら、お電話(03-6479-6479)、メールでもお答えいたしますので、お気軽にお尋ねください。 *美術* フランス百科全書絵引き 函 小口シ・・・

震災日録 9月1日

関東大震災の日。吉村昭『関東大震災』、鈴木淳『関東大震災』お薦めします。

地質学者イトウさんより、またまたこわいご指摘。

◎日本の高速道路やその基となる街道の少なくない部分は大断層と関連している。まあそうでなければ野を越え山を越える街道はできませんよね。

・東北縦貫、奥州街道=盛岡-白河構造線。日本海が拡大した際(1500万年前)、その東の縁。

・北陸自動車道のうち賤ヶ岳~敦賀=柳ヶ瀬断層(活断層、100年前に地震)。これ、北国街道の一部。紫式部が通り、戦国の武将が大軍を率いて走 り抜けた道。

・これも中部地方の武将が太平洋岸に進出する際に駆け抜けた秋葉街道=赤石構造線・光明断層

・山陽道の一部:山崎断層と一致

・徳島道=完全に中央構造線の真上。恐ろしいです。

おそろしい時代に生きてしまいました。国家とか経済とかの視点でなく、いつも「普通の人の暮らし」を物差しに考えればどうにか間違えないで生きていけそうです。福島の小学生の「私は結婚して子供を生めるのでしょうか?」という疑問に母は絶句したと言います。うちの娘は「これで20年くらい寿命が縮まったかも知れないけど覚悟してる」という。刃は高度成長に浮かれて何もしてこなかった私たちおとなに突きつけられています。

震災日録 8月31日 除染より避難が先

ドイツのテレビ局はこんな番組も作っています。NHKは3月27日の反原発デモも報道せず、朝のBSニュースでフランスの報道として流していました。また同じことで日本人フリージャーナリストが危険を冒して福島原発に潜入したルポが西ドイツのテレビ局で放映され、それをNHKが紹介する、そんなバカな。ぜひご覧ください。

http://www.youtube.com/watch?v=YNZ3bFUGyq4&feature=share

風評被害とは「根も葉もない噂」であって「根も葉もひどく汚染されている場合」つかうべきではないと、通訳の方はいっています。

外国人ジャーナリストたちは『なぜ誰も刑事被告人にならないのか?』と不思議がっているそうです。私もそう思う。

28日のNHKの中ではがんばっておられる七澤ディレクターの番組、娘と見て違和感をもちました。除染すれば放射線値は半分になる、というのですが、半分になっても赤ちゃんが住んでいい値とは思えません。除染が先、ではなく疎開(避難)が先ではないでしょうか。

石巻から魚が届いた。漁業も魚一尾ずつ放射線量を計測しているわけではない。魚はお米のようにじっとしていないしなあ。細胞分裂の終わっている(?)母と私でせっせと食べる。サンマの刺身、ツブ貝にホタテ貝、サンマの塩焼き、ああ、サンマにがいかしょっぱいか。

震災日録 8月30日 ドイツの番組

日本の放送局は何をしているのか。ドイツの放送局の報道が回って来た。

<おすすめ>

ドイツTV記者の細野大臣への質問。福島原発から80km先の福島市水田から35,000ベクレル高濃度放射性物質が検出された件。大臣のズレた回答に注目。

http://t.co/3hYddX3

通訳された方によれば、細野氏は5000ベクレル以上の土地には作付けを許していないから大丈夫みたいなことを言って、あとで30キロ圏内だったと訂正。つまり80キロだと公式には計測しなくても米でも野菜でも作れる。

「そのような高濃度に汚染された土で米を作っている農家の思いは気も狂わんばかりだと思います。秋になってから黄金色に実った米を汚染されているから売るな食べるなということはもっと残酷だと思います。放射能は目に見ないし、臭いも色もないので、不正に市場に出回ることを完全に防げるとでも思っているのでしょうか?」

と通訳された方からのメールにありました。

本当だと思います。悔しいながらわが第二の故郷丸森も80キロ圏です。しかし原発からの距離はあまり意味がなく、ホットスポットは栃木にも埼玉にも茨城にも東京にもある。4月時点でわたしは「フクシマ人と自覚してこの事態を引受ける必要がある」、と東京新聞で述べました。うちの方が低い、うちはまだ大丈夫などと一喜一憂している場合ではないということです。

1、ホットスポットのこどもたちに地場の産物を食べるのはやめてもらわなくては。(地産地消の旗を下ろすのはくやしいが)。

2、細胞分裂の盛んでなくなった私たちは覚悟して食べても良い。

3、早急に東京電力に徹底的に農家の補償をさせる。

震災日録 8月29日 『悪人』読みました

津波の怖い夢ばかり見る。

吉田修一『悪人』という小説を読む。たまたま図書館の棚にあった。泣きはしなかったがずっと心が痛かった。九州の短大を出て博多で保健の外交員をしている若い女性が殺される。彼女はまじめな理髪店の両親をもつのに遊びたくて博多で寮暮らし、出会い系サイトで複数の男と関係していた。一人一人が警察に呼ばれ、語った話で進行して行くが、なんて悲しい暮らしばかりなんだろう。

かつてみんなが農村や漁村で暮らしていたころは、貧しさ塩漬けではあったが、それなりに祭りもあり、育てるよろこびや獲るよろこびもあり、共同体の遊びもあったし、みんな同じような学歴と職業なのでコンプレックスもなかった。いまや1人で都会に抛りだされ、正規の職業につくこともすくない。秋葉原事件の加藤被告や仮出所後に子どもをさして捕まった氏家被告のことがしきりと憶い出される。

しかしちょっとステロタイプなんじゃないか? ネタバレになるかも知れないが、この本は何年か前のベストセラーだし、最初に犯人は暗示され、映画化されてもいるからあえて述べる。小説で一番の悪役は、金回りもよくモテ系で女の子を引っ掛けては捨てている「由布院の高級旅館の息子の大学生」である。よく知っているから身びいきでいうのではないが、由布院の旅館の息子さんでこんなちゃらい、身勝手なのは見たことがない。旅館のしごとは大変だし、なかなか嫁に来て女将になってくれる人は少ない。老舗であれば重圧もあり、跡を継ぐかも悩んでいる、というのがふつう。悪役だが同情を引くのは「母親に捨てられ、祖父母に育てられた、口べたでもてない土木作業員」だろう。しかしこうした描き方は土木作業員への偏見をますのではないか。全国でたくさんの土木作業員が楽しそうに働いていると思うのだが。わが息子も肉体労働なので、外で汗を流す仕事への偏見がしめされるとつい反応してしまう。スーツ着ての事務仕事よりきついが手応えがあると思う。主人公の労働が一切描かれず、性と遊興の部分だけ拡大されているような。だから救いのない結末になるのだ。

とはいえ昨日千駄木の中国料理店では、まるで小説に出てくる女の子みたいのが大声で恋愛自慢を長々やっていたし、ウェートレスの中国人女性は何かに怒っているように無愛想だった。別の店の女の子はものすごく悲しそう。みんな何考えているんだろうな。

震災日録 8月28日 地質と文学

伊藤谷生さんより。

「地質学において巡検(excursion:地質学的に重要な地域や露頭を見学し、参加者で議論する)いうものがあり、その案内書の一つを今夏も書いたのですが、その際、『即興詩人のイタリア旅行』の地質版を作ろうと思ったものです。旅と地質と文学は大きな関係があります。不勉強な私ですが、いくつか挙げてみましょう。

泉鏡花『高野聖』:あのルートは跡津川断層という活断層にそった山道です。

なんとかという妖艶な美女が住む天生峠には立派な断層露頭があります。今も昔も蛭が多くて大変ですが。

田宮虎彦『足摺岬』:ここは巨大なかこう岩の貫入場所です。いい教材です。

四国や紀伊半島のお札巡りは中央構造線沿いが多いですね。

北原白秋の『城ヶ島の雨』:彼が桐の花事件で三崎に逃れてきた時、まだ関東大地震の前でしたので、“通り矢”は海峡でした。大震災で三浦半島が相当隆起してしまったのですが、隆起前だったからあの詩が書けたのか も知れません。

大岡昇平『武蔵野夫人』:恋ヶ窪を含めてハケは国分寺崖線という多摩川の扇状地の南西縁からの湧水。

金石範『火山島』:これはまさに地質そのものです。

太宰治の『津軽』にそって歩けば津軽の地質がよくわかりますし、スタインベックの『怒りの葡萄』にあるルート66に沿って車を 走らせれば、北米の地質の概要がつかめます」

私一人で独占するのはもったいないので、紹介させていただきました。

夜は光源寺で東北支援復興盆踊り。町会もテントをはっているが、ここが児童遊園でもあり、子育て中のお母さんたちにも場を提供しているためか、すっかり子連れ親子のたまり場になっている。若い世代に支持されているお寺は安泰だと思う。