安西水丸さん個展
7月1日(金)から14日(金)までは
安西水丸さんの「幻のシルク」展が開催されています。
詳細はこちらをご覧ください ⇒ http://sanyodo-shoten.co.jp/gallery/schedule.html
書店のスペースでは安西さん選書の「おすすめの本」コーナーもあります。
同じく表参道にあるHBギャラリーでは、
安西さんとの共著もある和田誠個展「オスカー」が7月1日(金)~6日(水)で開催されています。
詳細はこちらをご覧ください ⇒ http://www.hbc.ne.jp/hbg/index.html
文京区内に避難されている皆さまと、文京区に避難されている方をご存知の方々へ “おちゃっぺ会”に来ませんか?
やねせんおしょくじ 創刊号
■ 小冊子やねせんおしょくじ(谷根千おしょくじ) <http://yanesenoshokuji.com/book/> 谷根千界隈の取扱店:(2011.7.1現在) 古書ほうろう(千駄木)/古書信天翁(西日暮里)/不思議 はてな(千駄木)/カフェさんさき坂(谷中)

震災日録 6月27日 日出生台演習場
由布院は憧れの温泉地と皆は思っていて、由布院に行くというと「いいわねえ」とため息をつく人が多いが、実は近くに自衛隊の駐屯地があり、その奥に日出生台という自衛隊の4900ヘクタールの広大な演習場がある。すごくきれいな里山だ。ワラビやタケノコの宝庫でもある。話はよく聞くが現地をみたのは初めて、しかもよく理解していなかった。演習場ができたのは戦後ではなく、日清戦争後からある。100戸の農家と田畑を立ちのきさせて作り、小倉の師団などが演習した。
戦後は400戸の開拓農民が入ったが、まもなくGHQが占領、農民はまた追い出され、米軍が駐屯して16000人の米兵、4000人の韓国兵、700人の売春婦が常駐、由布院でも米兵による暴力事件が相次いだ。占領解除となってからは自衛隊の演習場に。そして1996年、米軍はキャンプハンセンで行っていた実弾演習をここの他本土5カ所で行うことに決めた。私はこのとき、由布院のみなさんに呼ばれてなぜか樋口一葉の話をしている。演習場の中には県道104号が通っており、周辺には農家もあり、事故が起こらないのが不思議。自衛隊は1年に300日以上演習をしており、米軍も使っている。演習による山火事もふえているという。
そこから、杵築の女性たちに脱原発の活動についてお話を聞きにいった。「できた原発については運動は盛り上がらない」ということで、主に祝島の上関原発の反対運動に参加している。このことについてはそのうち映像で。
震災日録 6月26日 スミコさんに乾杯!
朝一番の「死んどる暇はない」の増永スミコさんさん、大正12年生まれにぶっ飛ぶ。
高等小学校を出て看護婦の資格を取り、助産婦として働き、職場に労働組合を作り、退職後はずっと1人で憲法9条を守る闘いを続けている。三菱重工爆破事件の死刑囚と養子縁組する。駅頭での署名が2人しかなくても「バス停で背中で聞いている人がいればいい」という。娘さんは医者となって未婚で二人の子供を生み、母を支えている。母のために就職口がなくなっても。母と娘は同志。
ツカレタのでこれで紹介終わり。あとの4本もよかったですよう。今晩はわらび野にお世話になる。部屋に露天風呂つきという贅沢。ぬるめの湯に1時間つかりいろいろ考える。
震災日録 6月25日 松川賞
あさから土本典昭「原発切り抜き帖」。切り抜いた記事だけでこれだけの映画ができてしまう。小沢昭一のナレーションもすごい。それに先駆的、今もちっとも変わらない。松川賞受賞作は4本のうち、3本がテレビ番組、一本も文化映画はなかった。
「ばっちゃん引退」は広島の基町で活動する保護司のおばちゃんの話。導入はNHKらしからぬ斬新さ。でもモザイクや音声変換は説得によって避けられなかったのか。不良とか更生といった言葉への違和感。いかにも人がよさそうなディレクターの存在、やっぱりNHK的だという感じ。
「原爆投下を阻止せよ」は終戦の3ヶ月前に戦後の日米貿易などを見越してビジネスと天皇制を温存しようとしたグルーら東部出身のエリートたちと、あくまで原爆投下にこだわった南部出身のバーンズらの対立を分析。力作だし、いいもん悪いもんに分けないのはいいが、挿入される学者やジャーナリストのコメントがいかにも具合よくちりばめられている上に、その内容にも疑問が多く残った。全体にエヌスペの定型を出ていない。あとできいたら広島局の独自番組で予算もそうなかったとのこと。でもこういう番組は放送文化基金賞に応募すればいいのではないか?
「キューバ・センチメンタル」は人類学者が留学先の国で出会った友人たちの鬱屈を撮る。マイケル・ムーア「シッコ」などではアメリカと違って教育も医療もタダの夢のような国として描かれていた。ここで描かれているのはみんなで貧乏なら恐くない、とでもいうべき国。世界遺産の文化財担当者や医師といった専門職でも1ヶ月15ドル、20ドルといったものすごい低い給料で政治的自由もない。それでつぎつぎ友人たちは国を出てアメリカ、オーストラリア、チリ、バルセロナへ。残された若者の淋しさ、出て行った若者の寄る辺なさ。「やっと夢の部隊がアリゾナになったわ」「稼がなくても、納得のいくしごとをして、たたかうべき時にはたたかう」「僕らの乗ってきた船は焼けてしまった」と印象的な言葉がたくさんあって胸が焼けるような思い。それでも資本主義社会や浅い付き合いに違和感を感じ、かつての本質的な会話ができた仲間たちがなつかしいという。
「むかしむかしこの島で」米軍撮影の沖縄戦の古いフィルム、それに写っていた人々の表情。初めて捕虜になった老夫婦は敵に情報を教えたかどで日本軍に「適当に始末」される。地域の肖像権をとらえたいい番組だが、すでにあちこちの賞に応募しており、5年前の番組というのもちょっと困った。アナウンサー、平良とみ、ディレクターと三種のナレーションが入るのもやや煩わしい。
結局コメンテーターの3人が「キューバ」にいれ、一人が「むかしむかし」に、観客賞は「ばっちゃん」にと票はばらけた。まあ応募する以上、どんな感想や意見にも耐えなくてはならない。しかしそのあとに見た「カンタ・ティモール」が今年のベスト作品だ。これを見ただけできたかいがあったというような。30そこそこのたおやかな女性が撮った骨太の作品。監督のトークも素晴らしかった。チモールで起きていたことへの無知を恥じるしかない。きょうはいよとみ荘にお世話になる。
震災日録 6月24日 由布院記録文化映画祭
ほんとうに麻は涼しい。そして風呂桶に水を貯めておけば熱い時ざぶんと入れる。
緊急時によいし、洗濯にも使える。今日はこれから由布院の記録・文科映画祭。
昼ころ、大分に着く。由布院までバス。夜まで何をしようか。まずトリ塩ラーメン、そして乙丸温泉。そしたらくぬぎやさんでリコーダーの演奏会があると知り行ってみる。緑の葉が揺れるのを見ながらの透き通る響き。夜は松川八洲雄「みちのおく」何度目だろう。インタビューは使わず、映像とコメント。頭の中で活字がテロップになって流れる名文だ。今のドキュメンタリーでこれだけ緊迫したコメントを書ける監督はいるだろうか。でも私はそれが不満だ。なぜ人々の声をもっと使わないのかと。何度見ても一番頭に残るシーンはハンディのある人たちがパンをこねるシーン。「みちのおく」といっても岩手中心。みちのくは差別用語だと言う人がいるが音感はきれいだと思う。三角屋さんに泊まる。
こどもゆかたプロジェクト – 東北もいよいよ夏祭りシーズン、子どもたちに、ゆかたや甚平、帯を贈りませんか?
救援金カンパのご報告
文京区内に避難されている皆さまへ “おちゃっぺ会”へのお誘い
駒込大観音 ほおずき千成り市
文京区での放射線の測定
報告内容は、東京大学、お茶の水女子大学、(社)日本アイソトープ協会の各専門家と区の立会いのもとに地上5cm、50cm、1mの地点で測定するという内容です。
私の周辺の区民の方々は、放射線量に関する情報公開が不十分で、納得いく説明もない政府への不信感を感じています。観測されている放射線量が健康にどのような影響を及ぼすか、成長期にある子どもたちへの危険性はないのか。このような不安を減らし、なくす責任があります。文京区においてもその先頭に立つべきです。着実な実行を望みます。
6月28日の夜は、第八中学校避難所運営協議会に出席しました。
3.11東日本大震災をうけて、防災訓練や避難所運営の重要性が増しています。千駄木二丁目東町会と千駄木三丁目南部町会が災害時に第八中学校を避難所として運営することになります。
今回、2町会の役員・担当者が汐見活動センターに集まり、自己紹介から始まりました。隣の町会といっても、知らない人も多く初めて顔をあわせた方もいたくらいです。万一、災害が起きた場合は、もっと“知らない人同士”が増えるわけです。もっと訓練を通じた交流の必要性を感じました。
藝大通信
東京藝術大学が発行している広報誌『藝大通信』。
3月と9月の年2回発行で
最新号の2011年3月号(第22号)の巻頭は昨年『俵屋宗達 琳派の祖の真実』(平凡社新書)でサントリー学芸賞を受賞された古田亮さん(美術学部准教授)へのインタビュー。
今年4月にミヅマアートギャラリーで鴻池朋子さんと対談された八谷和彦さん(美術学部准教授)が
「教員は語る 藝大への期待・抱負・提言」のコーナーで大塚直哉さん(音楽学部准教授)と一緒に登場されています。
他の内容は今号から連載が開始された「卒業生に聞く」「研究室探訪」や、
連載企画「上野の寄り道散歩道」「上野の杜の波乱万丈」など。
WEB上ではバックナンバーも含めPDFファイル形式で見ることができます。
⇒ http://www.geidai.ac.jp/guide/issue/geidaimsg/index.html
※ 冊子は東京藝術大学内にあるアートショップ「藝大アートプラザ」にて入手。
⇒ http://www.geidai.ac.jp/facilities/artplaza.html
[イベント]【関連イベント】
港の人さんは、活版印刷詩集の自費出版プロジェクトを手がけており、今回のフェアではそんななか作られた本も並びます。そこで、それに合わせ、当店ではおなじみのつるぎ堂さんに活版印刷ワークショップをお願いしました。この機会に、ぜひその楽しさに触れてみてください。
使用するのは、蝶番式プラテン小型活字版印刷機で、朗文堂/アダナ・プレス倶楽部製の「アダナ・21J」です。
アダナ印刷機というのは元々イギリスで造られていましたが、活版印刷の衰退で製造元が閉鎖されたため、現在は朗文堂/アダナ・プレス倶楽部が引き継ぎ、改良を加え製造してるそうです。
- 活版印刷ワークショップ 講師 つるぎ堂 多田陽平
・7月21日(木)昼の回 14時〜/夜の回 19時半〜
※要予約 費用 3,500円(材料、印刷費込み)
お申込みはお電話かメールにて承ります。
03-3824-3388
e-mail:horo●yanesen.net(●→@)件名は「7/21 つるぎ堂」で。
・昼、夜ご希望の回と、お名前、人数、当日ご連絡できる電話番号をお書き添えください。
活字(平仮名、片仮名、アルファベット、記号)を使って2行分の版を組み、4.5cm×13cmの栞を作成します。台紙は写真の5種類と無地から20枚お選びいただけます。印字の色は写真は黒ですが、当日はダークブラウンになります。
使用する活字は、5号(*10.5ポイント)です。一行に平仮名でおよそ18文字くらい組むことができます。
*ポイント数の目安ですが、Macなどでは12ptくらいになるそうです。
- ワンコインで活版印刷体験 講師 つるぎ堂 多田陽平
・7月17日(日)、18日(月・祝) 各日15時〜18時 終了しました
追記 7月17日のようすをアップしました。⇒(*)
[イベント][出した本]「四月と十月」と「港の人」フェアが始まっています!
四月と十月文庫1
『えびな書店店主の記』刊行記念
2011年6月26日(日)〜7月31日(日)
※水曜定休
※7月24日(日)はイベントのため17時までの営業、7月28日(木)は臨時休業となります。
フェア詳細はこちら→(*)
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このフェアのきっかけとなった〈四月と十月文庫〉のシリーズ第1弾『えびな書店店主の記』(蝦名則著)、そして4月に刊行され話題の『珈琲とエクレアと詩人 スケッチ・北村太郎』(橋口幸子著)はもちろんのこと、普段あまり目にすることのないタイトルまで、幅広く揃えました。
ウインドウ、入口の棚、奥のテーブル、に分けて並べています。
四月と十月編集室 http://4-10.sub.jp/
- 『四月と十月』バックナンバー
10号、14号、15号、16号、17号、18号、19号、20号、22号、24号
各525円(17〜20号 各840円)
《牧野伊三夫関連》
- 『時計君のうた』絵と文 牧野伊三夫 1,260円
- 牧野伊三夫ポストカード 各100円
- サントリー『WHISKY VOICE』のバックナンバーの古書販売や、飛騨を紹介する冊子の創刊準備号『キツツキ』、北九州市の情報誌『雲のうえ』14号の無料配布もあります。(数に限りあり)
出版社 港の人 http://www.minatonohito.jp/
- 『えびな書店店主の記』 蝦名則著 1,260円
全国に知られ、人気の美術古書店「えびな書店」(東京・小金井市)の店主蝦名則の、本・絵・音楽・旅をめぐるエッセイ集。こよなく本を、芸術を愛する店主の日々の活動録。
- 『珈琲とエクレアと詩人 スケッチ・北村太郎』 橋口幸子著 1,260円
小説『荒地の恋』(ねじめ正一著)のモデルとなった、詩人北村太郎の知られざる日々の佇まい。
『荒地の恋』が抉り出すような描写が鮮烈でしたが、本書はごく身近に過ごしたゆきちゃんによる温かな筆致で北村太郎を描いています。
- 今回のみの特別販売『同人誌雑評と『銅鑼』些文』 保昌正夫著 2,100円
- 特別展示『川崎長太郎抄』 保昌昌夫著/『和田芳恵抄』 保昌昌夫著/『愛について』谷川俊太郎著、W・I・エリオット、川村和夫訳
- 港の人PR誌『港のひと』1〜7号 閲覧用にお借りしています。