子どもたちの記録集「Porque ART kids exhibition 2018 Postcard BOX」


 

谷根千を中心に様々なアート活動を行う三木麻郁。
子どもたちとアートを楽しみ、その感性を育むポルケアートの、画集のような記録集が届きました。
2018年9月にコーツトで開催された展示「Porque ART kids exhibition 2018」の記録。

 

ポストカードサイズがぴっちりと詰まっておりコンパクトでスマート。
我が子の作品を表にしてそのまま飾れる、という使い勝手の良さの声もあがっています。
中は優しい色合い、作品の邪魔をするでもなく、むしろ受け止める抱擁あるカラーリングのカード。
何よりも三木麻郁本人の愛情ある解説(その愛情は、子どもたちにも、作品を作るという行為にも、そして作品と子どもの間で育まれている何かにも向けられているように感じます。)が、
難しい単語や歴史や例えを並べずに、日常的な表現で伝えてくれ、さらりと読むことができます。
子どもたち1人1人が、どうしてそうしたのか、どうしてそう思ったのか、三木さんが普段からそれらを潰さないよう大事に汲み取っている姿勢も感じられます。

大人として親として、子どもが向き合って描いているもの、作っているものを、
心から褒めてあげたい、応援してあげたい。
でも、どう褒めて良いかわからない。
上手って、なんだろう。
“完成された作品”だけがアートなのだろうか?
滞った感性を、きっと三木さんの見解や思考が溶きほぐしてくれ、すっと受け止められるきっかけにもなるでしょう。
そして私たちの周りには、表現したいほどの美しさや面白さがあること。
何かを作り上げるときの試行錯誤の経験など。
様々な大事なことを思い起こさせてくれるのです。

 

コーツトカフェでは販売しておりませんが、まだ少部数在庫があるそうです。
お買い求めはポルケアートHPからどうぞ。
(ちなみに全て三木さんの手製です。)(!)



記録集の中の、とある作者(小学生)の作品解説を、サンプルとして掲載いたします。

 ドライになった鬼燈(ほおずき)は、握りつぶすとパリパリと音がしそうに葉脈が浮き立ち、しかし新鮮な時と変わらずに紅い色をしていた。
鬼燈を囲む太い輪郭線は
「赤いものの存在感が強かったから、どうやったらそれが出るかと思って」
強調したそうだ。
この他にも、本作では作者自ら立てた仮説をたくさん実践していた。
「ちまちま描いていると、リアル感が出るんじゃないか」
その結果に作者は手応えを感じ、次作の「ジガゾウ」でも様々な試行を施し、吟味を重ねている。
ここで言う「リアル」はおそらく他人にとって全く同じ「リアル」はない。
作者の強い主観が現れているのではないかと、私は思う。
パースペクティブの整ったデッサンは、いわゆる技術である。
この技術は、大人になるにつれて数学的な思考、空間認識能力、客観性が身につき、個人差はあるが、次第に補えるようになる。
作者が小学生の今、私はデッサン経験の先輩として教えられることは、そういった技術的なものより、道具に慣れること、主観に自信を持つこと、観察力を養うことの方が、今もっとも引き出すべき能力と考えている。
しかし作者はすでに、私の手を借りずとも、自ら進み始めているのではないだろうか。

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ポルケアート公式HP・https://porque-art.tumblr.com
三木麻郁/Maaya Miki・http://maayamiki.jimdo.com/

 

< ポルケアートの活動 @COUZT CAFE >
大人のクロッキー会 /偶数月・第2木曜夜開催

2014〜2017年「子どものお絵描き教室ポルケ・アート
2015年「子どもたちの作品展 / Kids program exhibition 2015
2016年「イチョウの木から生まれるいきものたち – 型押し版画 –
2017年「展示&アートイベント・”Hi!Doll”もう一人の自分を作ろう
2018年「ポルケアート夏休み企画「陶芸一日体験プチ教室
2018年 展示「Porque ART kids exhibition 2018
2019年 バレンタイン企画「ペアの豆皿に絵付けをしよう
2019年 「ポルケアートに通う子どもたちが作るオーナメント

アート「ポルケアートに通う子どもたちが作るオーナメント」

「ポルケアートの子供たちが作る、キラキラ光るクリスマスツリー」
2018年12月〜2019年1月頃まで

 

2018年11月頃、金田さんという男性から「近くでイベントをするのだけど、もみの木を貸して欲しい」と相談がありました。
街の植木にどんなストーリーがあるのか、そのストーリーを展示する。といった内容のもの。
断る理由もなくお貸しすることに。
私も久々に、モミの木を置くことになったきっかけを思い出しました。

三木さんが活動しているポルケアートという子どもたちのアート教室が、まだ動き始めたばかりの頃。
その頃はコーツトカフェの定休日を利用して教室を開催していました。
クリスマスが近くなった時には「みんなでオーナメントを作ろう!」というテーマの回があり、せっかく作るオーナメント、飾りたいよね。もみの木欲しいね。せっかくなら作り物じゃに本物がいいね。と盛り上がった事が始まりです。
とはいえ、そんなホイホイ買うようなものでもありません。
たまたまそのタイミングに私の母が、お店の何かのお祝いということで植木をあげたいんだけど。何が良い?と言ってくれたのです。
母は私のリクエストに従い、平澤剛生花店さんに相談、そしてコーツトへ届けられました。

めでたしめでたし。

というお話ではなく。
当時の子供達のオーナメントは、外で飾れることを想定していなかったため雨風に弱いつくり。
泣く泣くその時は飾ることを諦めに。。。
その後、三木さんはアトリエのポルケ102を構えることになり、コーツトも忙しくなってきて、バタバタしていたらお互いすっかりモミの木のことを忘れてしまいました。

 

それから3年ほどたった去年末。
金田さんがひょっこり現れて、その事を私たちに思い出させてくれました。
すると三木さんが子供達に声をかけ、雨風に強いオーナメントをみんなで作り、モミの木を飾り付けてくれたのです。

子供達の手が感じられる素敵なオーナメント。
なんとコーツトらしい飾りになった事でしょう。
三木さん、ぜひ毎年飾ってくれると嬉しいな。

コーツトカフェツバキ

ポルケアート公式HP:https://porque-art.tumblr.com
(キラキラ光るクリスマスツリーについて:https://porqueart-diary.tumblr.com/post/180983665546/porque-102の子どもたちから-キラキラ光るクリスマスツリーを-couzt-cafe/embed

国産クラフトオーガニックビール・タルマーリーさん(鳥取)のTAPスタート!

コーツトカフェ、国産クラフトビールの樽を導入し、TAPビール始めました!!
ずっと海外ボトルビール中心でしたが、谷中よみせ通りビアパブイシイさんのご協力により念願のTAP導入へ。
見てください、この美しいビールを〜🍺

 

なかなかタップを導入しなかった理由。

1つに、コーツトにお越しいただくお客様が絶対的に少ない時代が長かったこと。
居酒屋ではなくカフェですので、一杯目がみんなビール!という訳でもありません。
こんな状態で樽ビールを導入しても、ビールが勿体無い。
ボトルビールのままでも十分美味しいですし、ラベルのバリエーションも豊かで目でも楽しめます。
それから月日が流れ…少しずつ来店してくださるお客様が増え、
さらにビールを利用されるお客様が増え、
クラフトビール好きが増えているという街(特に谷根千)の様子も感じて。
そろそろタイミングかも!と動き始めました。
(その中には、お店のスタッフが安定して良いお店づくりをしてくれている、という前提も含みつつ。)

1つに、ビール選びの難航。
やはりどうしても居酒屋ではないので、樽の大きさは小さめじゃないと回転せず質が落ちてしまう。
“コーツトをより良いカフェにしたい”と日々営業しているのだから、
出来れば自然農法や地域内循環などの、体や地球について考えようとしている人たちのビールを扱いたい。
それが答えであるかどうかではなく、現状に口にしているものへ疑問を持つきっかけとなりたい。
ただただいつものカフェで飲んだビールが、自分の体や街や地球にとって良いものだった。というぐらいでも良い。
そこには、完成形であるよりかは、作り手の試行錯誤や想いがあるかの方が好ましい。
作り手のことを好きになりたい。
もちろんビールとしての美味しさも譲れない!!

美味しいものが数ある現代で、どこのビールにするかなんて、そう簡単に1つに選べません。
出会える日を、というよりかはご縁のタイミングを、うんうんと待ち続けている中で、知人から紹介されたのが”野生酵母でパンを発酵させつつビールまで仕込み始めた「タルマーリー」さん”でした。
今まで縁もゆかりもない、飲んだこともない、名前だって(恥ずかしながら)初めて知ったタルマーリーさん。
(スタッフや、様々な情報に敏感な友人は知っていました…。)
いきなり仕入れることは流れがないなぁと、悶々していたら、
パートナー(実は最近、結婚しました)のサポートあって、某日とうとうタルマーリーさんがお店を構える鳥取へ発てることになりました。

今なら行ける!と、何も考えずに決めた真冬2月の旅程。
雪の影響で鳥取空港へ降り立つのだって不可能だったかも、という時期。
運良く天候にもそこそこ恵まれて、飛行機が折り返すこともなく無事に鳥取へ辿り着きまして。
せっかくだからと鳥取市の観光も。

食が好きだから飲食店をしていて、
街を好きになりたいからカフェをしていて、
作り手が見えること、作る人がそこにいることが好きだから、今のコーツトというカフェが生まれました。

と、いうことで、あちこち研修も兼ねて鳥取市を満喫。
面白そうなお店もいくつか回りました。
この雪の中よく来たね、と驚かれつつ。

今時のゲストハウス。

地元の酒蔵さん。

ここまで来たんだから、蟹づくし!

…などなど、研修、です。はい。

 

 

さて、2日目はいざタルマーリーさんのある智頭町へ向かいます。
途中までバスに乗り、その後は電車に乗り、最寄駅に着いたらタクシーをお願いして。
所要時間としては鳥取駅から1時間半と、そんなに長くはありません。
ただ、本数が少ない!
智頭町では日帰り予定だったため、早く着けるタイミングのものに乗れるかどうかで悩みました。
なるべくタルマーリーさんで長く滞在して、その場を味わいたい。

結果、AM10時過ぎに着!
いよいよタルマーリー・ブリュワリーへ。

事前にアポイントメントをとっていた訳でもないので、普通に一般のお客として。
食べ、飲み、
タルマーリー渡邉格さんが書いた本「田舎のパン屋が見つけた腐らない経済」すら読んでいなかった私は、その本を読み…また食べ、飲み。
頭も五感も浸り、ゆっくり良い時間を過ごせました。

パンは以前にオンラインで購入したこともありましたが、ビールは初めて。
何と何と、ビール、どれもこれも美味しい!!
定番スタイルも様々な種類が仕込まれていて、どれもキチンと楽しめる。
嬉しい〜!と、アルコールも合間って一気に気分良く。
そしてオーガニックは当たり前、からの、震えるほどの原材料へのこだわりぶり……。
タルマーリーさんに関しては、語れるところ盛り沢山ですので、ご興味ある方は是非色々調べてみてください。

暖かい日が差し込むなか4時間たっぷり過ごし、
帰り際、タルマーリーの麻里子さんにたまたま運良くご挨拶ができました。
そして酔っ払いは本とパンを抱えてバタバタとタクシーへ。

麻里子さんには簡単なご挨拶になってしまいましたが、
ビールを卸すことに好感触をいただいたため、後日東京へ戻ってからメールでご連絡させていただきました。
こだわりあるビールを卸していただくのって、きっとこだわりあるお店ではないといけないんだ…と、緊張していたことを覚えています。
ビアパブイシイさんにも改めてビールシステム(実は4・5年ほど前、冷蔵ショーケースを譲っていただき、そこにはイシイさん初代ビールシステムがセットされていたのです。。。歓喜。)を使って良いかというご了承を頂き、
初めてのビール導入に向けて本格的に勉強がスタート。

美味しく飲んでいただくためにスタッフには注ぐには練習が必要ですので、常連さま方にも助けていただき(沢山飲んでいただきました)練習を重ね、オペレーションも確認。
いざ2018年8月頭に導入!!
お世話になった皆様、ありがとうございました!

 

<<< SPECIAL THANKS!!!!! >>>
ビアパブイシイ(東京谷中)http://www.beerpub-ishii.com
タルマーリー(鳥取智頭)https://www.talmary.com

「蛇口をひねったらビールが出てくる…」
ビール好きな私は数ヶ月経った今も感動しているのですが、もちろん私だけではなく、お客様もスタッフも楽しんでくれています。
秋には、タルマーリーのお二人がトークイベントのため東京へやってくる!ということで、私も参加。
翌日はご家族オフでコーツトにもご来店くださり、少しだけお話もできました。
「これからもっと色々なビールも作りますんで」と去っていった格さん。
鳥取外でも直接お会いすることができ、人となりを少し感じることができ(頑固な方かと思っていたら、超研究熱心、DIY心の強いとってもユニークな方でした)、これから出来上がるビールも楽しみでなりません。

小さな作り手や生産者、店々が、人生を謳歌しつつ末長く続けられますように。
コーツトもまだまだ精進あるのみです。
ツバキ