私と鰐と妹の部屋

私と鰐と妹の部屋 一編が2〜3ページほどのショートショートが集められた掌編小説集。 いきなりぶっ飛んだ一行目に驚かされつつも、丁寧な言葉で綴られた物語に釘付けになってしまう。 スナック感覚でぽりぽり読めて、なんとなく […]

#私は存在が空気

私は存在が空気 不可思議な力の働きかけによって起こる出来事の奥に潜むのは、青さか黒さか。 さらりと読めるのに、複雑な後味が残る、そんな短編集です。 個人的には表題作の「私は存在が空気」と「少年ジャンパー」が特にお […]

表題『熱帯』、詳細不明

表題『熱帯』、詳細不明 誰一人として読み終えた人間はいないという奇書、佐山尚一・作『熱帯』を巡る物語。 その実態が気になる方、Amazonで「熱帯 佐山尚一」で検索してみると何かわかるかもしれません。(ご) 『 […]

ひりつく少年心

ひりつく少年心 純文学の阿部和重と、ミステリーの伊坂幸太郎が交互に書き上げたという合作小説。 学生時代からの親友である2人が大人になって再びタッグを組み、得体の知れない謎に立ち向かう物語です。 大人になって散々現 […]

ミッドワイフの家

ミッドワイフの家 詩人・小説家の三木卓氏の第一小説集が、尖鋭的な装幀を纏って復刊。 個人的には児童文学の翻訳家としてのイメージが強かったので地を這うような性の描写に衝撃を受けましたが、それでもすらすらと読めてしまう文 […]

十二人の死にたい子どもたち

十二人の死にたい子どもたち 冲方丁『十二人の死にたい子どもたち』 来年1月の映像化に伴い文庫化された作品です。 題からして少々過激ではありますが、残酷にも現代の日本を克明に象徴していると感じます。 「集団安楽死 […]

『枯木灘』中上健次

中上健次の書く物語は、血縁や土地への差別など、ドロドロとした呪縛的要素の中に、本当に透明な、水の雫が一滴あるような感じだと思います。ㅤ 『枯木灘』でも、主人公・秋幸が土方として自然と対峙しているときの文章は素晴らしく澄ん […]

「憧れ」ではなく「あこがれ」

「憧れ」ではなく「あこがれ」 (他のスタッフが『ウィステリアと三人の女たち』を紹介していたので便乗して…) 同じく川上未映子著、今年の夏に文庫化されたばかりの『あこがれ』。 『ウィステリア』は女性の複雑な渦巻きが […]

森茉莉『恋人たちの森』

千駄木の団子坂上に住んでいた森茉莉。 彼女の作品は、父・森鷗外のことを綴ったエッセイが有名ですが、この本は4つの短編から成る小説です。 愛される少年と愛する男、少年のことを母のように抱く少女……など、形は違えどさまざまな […]