アイアンマン3 (2013)

あれは次男が1歳少し前ぐらいのころ。アップルの映画予告編配信サービスを毎日のように一緒に観ていた。そこでさんざん流れていたのがアイアンマン(1)の予告編。面白そうだなあ、ロボコップのアップグレード版みたいな感じかなあ、観たいなあと思ってた。

あれから5年。次男はもうすぐ5歳。当時うちにはテレビがなかったからアップルの配信を観ていたんだけど、ウチも電化が進んでテレビが設置されてHDDレコーダーまで導入された。アイアンマン3の公開に合わせたんだと思うけど、アイアンマン(1)が録画されているのを発見して観た。なかなかおもしろかったけど、期待してたほどじゃなかった。胸に刺さった鉄片を電磁石で引っ張ってるという設定もなんだかなあ、とか。一方で、ヒーローが手を動かしてハンダ付けしたりするエンジニアというのはいいんだよなあ。まあアンビバレンツですよ。

アイアンマン2は観ていない。借りてまで観る気にはなれなかったということで、なんとな~くそれほど興味がわかないんだよな。

アベンジャーズも観ていない。これは観たいと思ってるんだけど機会がなくて観られていないだけ。これはみてから行けばよかったかなあ。そうすればもう少し入り込めたかもしれない。

まあ退屈はしないし、面白いけど、良かったというにはなんとなあく物足りないというか。物足りない感じが、設定やお話の運びに気になるところもたくさんあったのを、そんなのいいじゃないかといいたくない感じにしてしまう。

このミステリーがすごい!で選ばれる上位の小説を読まなくなったのと似ているかも。面白いのはわかるんだけど、あっという間に読み終わって、物語を思い出そうとしても思い出せない感じ。そんな感じかも。

そういえば、スポンサーの広告があざとい感じがした。トニー・スタークの顔のすぐ横にOracleとSunのロゴをコレでもかと見せられたのにはウンザリ。

アイアンマン3 公式サイト(Marvel)

クレヨンしんちゃん バカうまっ! B級グルメサバイバル!! (2013)

3歳と5歳の兄妹を連れてゴールデンウィークまっただ中に行ってきた。朝一9時開始の回だったから座席は3分の1ぐらいしか埋まっていなかった。まあこないだの「ヒッチコック」なんて平日とはいえ3人だったから大入りだと思うけど。

いやあ、面白かった。アイアンマン3は僕の苦手な3Dでみたいと息子がいうからしんちゃん担当にまわったのだけど正解だったのかもしれない。

まあ、ストーリーがどうとか、描写がどうとかよりも、しんちゃんとカスカベ防衛隊の仲間たちの一貫した態度とキャラクターが面白かったなあ。これを作っている大人たちはすごいと素直に思えた。

健さんにはなんらかの仁義を切ったんだろか。
紅子さん、良いなあ。
相撲取りの名前がよくわからなかった。途中トイレに連れていったからか。公式サイトによるとフォアグラらしい。

観ている子どもたちはしんちゃんのギャグに素直に大声で笑うし、突っ込むし、話しかける。そういう映画視聴も楽しいもんだなあと初めて思った。何より連れて行った二人がワハワハ笑って楽しんでいるのをみられてとてもうれしい。

最後に少しうるっときてしもうた。素晴らしかった。オススメ。

が。今回思ったこと。映画は高すぎる。

同じ時間帯で9歳児と嫁が2人でアイアンマン3を観ていたのだけど、家族5人で映画を観ようと思うと幼児が二人いて少し安いとはいえ、ジュースやポップコーンも入れれば軽く1万円を超えてくる。

シネコンだとあざといことにゲームコーナーがすぐ近くにあってそこでも引っかかるし、混みあって殺伐としたフードコートにもうんざり。そんなに頻繁に来る気にはなれないなあ。はながっぱを観たいと5歳児がのたまってるんだけどなあ。

「映画クレヨンしんちゃん バカうまっ! B級グルメサバイバル!! 」公式サイト

ラストスタンド (2013)

面白かった!テンポもいいし、シュワちゃんの体が重い感じでもがんばってるのがいい。実際に重いんだろうけど。キンダーガーデンコップをテレビでやってたのを少しみたけど(最後まで見るきにはなれなかった)、顔の横幅が倍半分ぐらい。今の顔の方がカッコイイとおもうけど。

悪党の若さとシュワちゃんの老いの対比、博物館級の古い武器と最新装備の対比、スピードと知恵といった対比もうまい。

正直言ってそんなに期待しないで見に行ったのは世代的な責任感というか、そんなとこもあった。実際にスクリーンの前に座ってみるとちょっと高めの客層で、結構入っている印象。ハードル下げてみたこともあって、ホントに面白くて、あっという間の120分だった。

コルテス役の役者の名前がエドゥアルト・ノリエガ。ノリエガって結構多い苗字なのかね。こういう顔が僕はいちばん恐い。

ものすごい性能のスポーツカーとレーサー並みの運転テクニックで逃げるというアイデアは結構面白かった。飛行場をどうこうっていうのよりもシンプルだけど、街灯もない砂漠の一本道だと見えないんだねえ(赤外線とか使えないのか?)。

以下、感じた違和感をメモっておく。

農夫が射殺されるけど、その銃痕を見て拳銃じゃないと喝破したシュワちゃん。じゃあなんだったんだろ?最新装備で武装している集団だけど、農夫と話し合ってたあのリーダーはその後のソマートンでの銃撃戦で随分古い感じの拳銃を使ってた。アレは意図的に彼の愛用銃を見せてると思ったんだけどあの拳銃は使わなかったんだろうか。急に鉛球をやるって時は愛用銃を使うんじゃないだろか。まあ実際に発射した描写はないから最新式の小銃を持った部下が撃ったのかもしれないけど。なんとなくつながらない感じ。

若い副保安官ズの人間関係描写はまあ田舎感満点でなくてもいいような気がしなくもないけど、あるからダメって感じでもない。なんかもうちょっとコミカルでも良かったのかなあ。なんとなく重厚を狙ってみたけど深みが足りなくて薄ぼんやりというか。敵討ち感はなくても良かったような気がする。あまりにわかりやすい展開でひとり殺されるからあんまり泣けないし。

人質になるFBI捜査官の女が内通者でコルテスの脱走を手挽きする。どうやって段取りをつけたのかとかそういう描写はないけどまあなんかうまくやったんだろう。でも捜査官ひとり抱え込んでできるかなあ。

たった300万ドルで若くて(たぶん)やりてのFBI捜査官が抱き込めるのかな。10倍ぐらいは必要な気がするけど。あとスイス銀行の口座を調べられるのを知らないほどアホでいいのか。そうか。組み合わせるとアホだから300万ドルぐらいで乗ってしまったのか。

渓谷にかかった橋の衛星画像を見つけたらヘリで急行して橋を使えなくするのが最初なような気がする。そのぐらいは発破でもできそうだけど、そんなに陸の孤島なのか?あるいは若いころシュワちゃんがやってたように戦闘機でどっかんやっちゃうとか。

全体に、FBIのダメなのはまあいいけど、米軍ってメキシコ国境にビュンっと行けないのかなあというのがやっぱり違和感。軍にも確認したって言ってるから、FBIと軍の折り合いが悪いって感じでもないし。

まあ、いろいろ細かく言えば気になってくるけれど、サイコーでした。シュワちゃん映画ではプレデターが一番好きだったけど、これはそれ以上に好きかもしれない。

映画『ラストスタンド』公式サイト

ヒッチコック (2013)

ヒッチコックって奥さんと一緒に映画を作っていたのかあ。とか。
「サイコ」は家を抵当に入れて自費で作ったのかあ。とか。
金髪美女好きキャラなのね。とか。
あの時代にフランスからフォアグラを空輸させてたんだあ。とか。

映画好きな人なら知ってるんだろうけど僕は知らなかったことがあちこちに。

最初の試写でダメだったあとに再編集するところ。シャワーシーンに音楽を入れるのに最初は抵抗するけど、音楽入りを見せられるとあっさり受け入れる素直さ、そういう点でのこだわりの無さは天才らしいなと思った。

僕にとってアンソニー・ホプキンスといえば「羊たちの沈黙」だけど、ずいぶん太ったのは役作りだけなのかなあ。ちょっと心配になった。
シャワーシーンの撮影描写でアンソニー・ホプキンス演ずるヒッチコックがナイフを振り回してみせる場面。「羊たちの沈黙」の脱走場面のレクターが警備の警官を奪った警棒で殴り続ける場面を思い出した。怖かったぞ。

そういえば、スカーレット・ヨハンソンって名前はちょいちょい聞くけれど初めて顔を認識したのはこの映画でした。

映画「ヒッチコック」公式サイト

クラウド アトラス (2012)

時間の関係で予定していなかったこの映画を見ることになった。3時間かあ、長いなあと思いながら。

長い長いこの映画。だけど観ていて先が気になったってことは楽しんだんだろな。どこが良かったのかがよくわからないのだけど。

ツリ目の特殊メイクは誰も彼もがクローンなんじゃないかとなんかよくわからん感じになってたり。ソンミはかわいかった。トムハンクスの原発研究員の感じはなんていうか佇まいがいまひとつ。ハル・ベリーはいいな。ヒュー・グラントもよい。トム・ハンクスは出てくるだけでちょっと笑ってしまうな。キャリアって難しいなあ。

あざとい感じとか気になるところはいろいろあるけれど、最後までちゃんと見られたのはなんかあるんだろな。たぶん一回目では気づかないいろんな仕掛けがあるんだろう。構造が複雑で一回みただけではよくわからない。

ソンミ451はもっとたくさん出てきてもいいのに。女神というか崇拝の対象になる感をもう少し見せても良かったんじゃないかなあ。なんだか安っぽかった。

目をつった男たちはみんな似たような顔になってしまう。あれは変だった。なんか意図があってああいう画一感を出してるのかと思ったけど、どうもそうでもないらしい。異人種の顔の見分けがつきにくい問題だろうかな。巨額の費用をかけた映画なんだからそのぐらいのチェックはあってもよさそうだけど。

あと、あのほうき星の痣はどういう扱いだったのか。ハル・ベリーがエレベータに閉じ込められた時に鎖骨の辺りにあったのと、クラウド・アトラス六重奏を作曲した彼のお尻にあったのはみたけど他にあったかね。豊饒の海の松枝清顕から飯沼勲、ジン・ジャンへと続く星の痣みたいに一貫した感じがあればもっと物語世界を把握する手がかりになるのに。

また観たいけど、いつ観られるかなあ。こういう映画は映画館で一回観てから、あとはDVDを買ってみるとか、iTunesで買うとかがいいのかもしれない。

映画『クラウド アトラス』公式サイト

フライト (2012)

Jangoをもう一回観るのとちょっと迷ったけど、時間的に難しくてこっち。

デンゼル・ワシントン(以下ウイップ)のたるんだ瞼、顎、脇腹が堪能できる。アル中の役作りなのか、CG処理なのか、普段の姿なのかは僕にはわからないけど。で、ウイップとは対照的な、スタイル抜群のCAの女の子(カテリーナ)のオッパイとオシリから映画は始まる。素晴らしい。

飛行機の飛んでるシーンは予告編をみてればそれ以上の迫力はあんまり感じないかな。まあ大画面なりの迫力もあるし、後の話の展開にも繋がるし見せ場ではあるけども、導入部のベッドシーンが良かった割にもう見慣れてしまっていて今ひとつに感じた。

で、どうも僕はここで勘違いしたらしい。

あのCAの女の子の名前がなぜか”トリーシャ”でカテリーナとは別の人物だと思ってしまった。飛行機内にはCAが3人いるように見えてそのうちのゲロ吐いて死んじゃったのがカテリーナで、ウイップの恋人で子供を助けたのがトリーシャだと思ってしまった。公式サイトとかWikipediaとか見てもCAは二人しか出てこないんだなあ。こんな勘違いしたのは初めて。老眼と老脳が残念。

映画館でやってる予告編以上の情報がないままにみたから、アル中の話だとは知らなかった。自分が主に飲酒による高血圧で治療をしていることから必要以上に狼狽してしまった。まあそのせいで勘違いもしたのかな。

ハーリーンのトリックスター感は唐突な感は否めないけど印象に残った。まあ微妙なコメディ感はいらんと思うけど。冒頭のコカインを花から吸うところに呼応してるんだけどいらん。

末期がん患者の長い長い病名も印象に残った。けどねぇ。ニコールとの出会いを演出する人なわけだけど、なんか天使感がもう少しあってもよかったのかも。フワフワしすぎても変だけど。

ニコールの扱いが中途半端なことも気になった。もっと関わった描写がないと、最後にニコールの写真が独房の壁に貼ってあってもなんか他にいないからまあ手近なところで、って感じしかしなかった。

しかし欧米人の酒の強さは僕らとは桁外れだな。あのアル中はコントロールは難しい。強すぎる。アル中はコントロールできると思っちゃうんだよね。僕はコントロールする道を歩んでみるけど。今のところ上手くいってる。たまにはハメを外すけどあんなにはならんし。そういう意味では僕の生き方を変える映画になるのかもしれない。それも人生。

ん〜、まあ見てよかったとは思うけど、あのエンディング(最後の最後にウィップが語るところね)もどうかなあと思うし、全体に緊張感が持続しないというか。

もう一回みることはないかな。週に1回以上二日酔いになる人、そういう家族がいる人はみてみるといいと思うよ。

ウィップが一旦蓋を開けてからまた締めて冷蔵庫の上に置いたウォッカ。絶対にもう一回とると思ったね。

映画「フライト」オフィシャルサイト