『猫のミーラ』(堀之内出版)

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井上奈奈
『猫のミーラ』(堀之内出版)


猫のミーラ [ 井上奈奈 ]

「きょう、フリーダは眉毛をそりました。」

昨夜、1週間前、半年前、5年前……。

過去に遡るほどに立ち現れてくる、フリーダとミーラの関係性。

時間を巻き戻すほどに強まる、ふたりの絆。

15歳の少女と一ぴきの猫は、確かに唯一無二の愛で結ばれていた。


『ウラオモテヤマネコ』の作者・井上奈奈さんによる、美しくも切ない物語。

印刷、製本、装丁。
その全てが愛に溢れている。

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『わたしの外国語漂流記』(河出書房新社)

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松村圭一郎、佐久間裕美子、丸山ゴンザレス ほか著
『わたしの外国語漂流記』(河出書房新社)


わたしの外国語漂流記 未知なる言葉と格闘した25人の物語 (14歳の世渡り術) [ 松村 圭一郎 ]

世界には一体どれだけの言語が存在するのだろう。
その数は3,000とも7,000とも、それ以上とも言われている。

それらを全て身に付けるのは不可能だが、勉強した人の話は聞いてみたい。

チェコ語、ノルウェー語、サーミ語、ヤノマミ語。
アカン語、プナン語、ブルシャスキー語。

なぜその言語を選んだのか、どうやって学んだのか。

未知なる言葉と格闘した、25人の物語。

言葉の奥深さと面白さに、目が覚める。

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『餃子のおんがえし』(晶文社)

じろまるいずみ
『餃子のおんがえし』(晶文社)


餃子のおんがえし [ じろまるいずみ ]

ラーメンと餃子を注文したら、「普通は」餃子に先に来てほしい。
確かにそう思う。でも、おじさんが怒ってお金を払わずに出て行ってしまったら……。

“あの時の餃子”は、事あるごとに私を助けてくれる。

ひみつの味噌汁、ニコニコのハンバーグ、煮える寿司。
食エッセイでこんなに笑えるのは、著者が根っからの食いしん坊だから。

なぜかレシピ付き。

この感触、この味、今までには無かった。

『猫には負ける』(亜紀書房)

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佐々木 幹郎
『猫には負ける』(亜紀書房)


猫には負ける [ 佐々木 幹郎 ]

半野良三毛猫「ツイラク・ミーちゃん」。
それが、詩人と暮らす猫の名前だ。

臆病で、どんくさい。
でも、たまらなく愛おしい。
なぜなのか。
なぜ、こんなヤツが可愛いのか。

猫を見ながら、撫でながら、
考え、綴る。

--
猫のように
足を投げ出して 寝る
それだけでいい
愛するというのは そういうことだ
眠って 眠って
この世が無くなってもいい
忘れることにした
でも 愛している いまを
--


かけがえのない、猫との日々。

猫を愛するということ。

『谷根千のイロハ』(亜紀書房)

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森まゆみ
『谷根千のイロハ』(亜紀書房)


谷根千のイロハ [ 森 まゆみ ]

古代から江戸。明治、大正、昭和。
それぞれの時代の、谷中・根津・千駄木。


森鴎外や夏目漱石などの文豪、遊郭、弥生式土器、寺町、坂、商店街……。

かつて地域雑誌「谷中・根津・千駄木」を創刊し、「谷根千」という愛称で呼ばれるきっかけをつくった著者が、虫の眼で見るこの小さな町の歴史。

ここに暮らし、店を営んでいても、当然、知らなかったことがまだまだある。
目で見、耳で聞くだけではわからない。
実際に歩き、食べ、話し、嗅いで理解できる町の姿がある。

そして、この本は、それをコンパクトかつ愉快に読ませてくれる。片手に持って、あちらこちらを巡りたくなるのも必然だ。

町の歴史は、人の歴史。
そこに生きる人々の声や暮らしが、町の文化を創り、その風景を成り立たせる。

今また、夏のオリンピックを前にして、再開発圧力と地価高騰が続いている。
私たちの暮らしを脅かす大きな力が働いている。

国家に巻き込まれず、徹底的にローカルであること。
この町には、それができると思うのだ。

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『月の見ていたこと』(書肆森洋子)

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森洋子
『月の見ていたこと』(書肆森洋子)

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真夜中の教室、サーカス、古本屋。
猫や狐や子豚たち。
誰かの散歩、旅立ち、何かの気配。

音もなく、時に賑やかに。
闇で包んで、灯りで照らして。

夜空に煌々と輝く月は、それらを見ていました。

夜更けの地上の、ささやかな出来事。

セピアと赤で彩る、ある夜の御伽噺。

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『月の明るい真夜に』に続く、第2作。
丹念に描きこまれた鉛筆の線の美しさ。

今夜もまた、どこかの町で彼らは生きているのでしょう。

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『昭和インテリアスタイル』(グラフィック社)

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グラフィック社編集部
『昭和インテリアスタイル』(グラフィック社)


昭和インテリアスタイル [ グラフィック社編集部 ]

1950~70年代のインテリアやカルチャー。そこには今の時代にはない輝きがある。

安価で便利なものが溢れる現在、快適さよりもあえて古いものを。

本書に掲載される18の家々には、昭和の空気と幾層もの物語が詰まっている。

其処彼処から溢れ出す、狂おしいほどの愛。

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『ムッシュ・ロベールのどうぶつイラスト描きかた帖』(グラフィック社)

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ロベール・ランブリー 著/和田侑子 訳
『ムッシュ・ロベールのどうぶつイラスト描きかた帖』(グラフィック社)


ムッシュ・ロベールのどうぶつイラスト描きかた帖 フレンチ・レトロなお絵描き教室 [ ロベール・ランブリー ]

まる、さんかく、しかく。
複雑な動物の造形を、シンプルな直線や曲線で描いてみたら。

そこにはお馴染みの彼らの、生き生きとした姿が浮かび上がってきた。

1920~30年代、フランスのアーティストが子ども向け新聞に連載していたイラスト教室がここに。

誰もが簡単に取り組め、鉛筆を握りたくなる魔法のドローイング術。

練習ページつき。

うん、これなら描けるかも。

『グレタのねがい』(西村書店)

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ヴァレンティナ・キャメリニ 著、杉田七重 訳
『グレタのねがい』(西村書店)


グレタのねがい 地球をまもり未来に生きる [ ヴァレンティナ・キャメリニ ]

2018年、夏。
北欧スウェーデンは過去262年間で最高の気温となり、凍るように寒いラップランド地方では、山火事によって壊滅的な被害が出ました。

誰もが“異常”を認めているのに、具体的に行動する者はいませんでした。たった一人、グレタ・トゥーンベリを除いて。

大人たちは、何かの要求をする時にはストライキをする。
ならば自分にだってそれをする権利はあるはずだ。

彼女は学校ストライキ「未来のための金曜日」を始めます。

一人で始めた国会議事堂前での座り込みは、すぐさま注目され、あっという間に世界中に広がりました。

何百という国の、何千の町で、何万人もの少年少女たち、そして大人たちが、気候変動に対する真摯な取り組みをアピールし、人々に求めています。

国連サミットでの講演や、ノーベル平和賞にもノミネートされるなど、グレタは瞬く間に世界の顔となりました。

「物事を変えるのに、大人になるまで待つ必要なんてない」

彼女の言葉は、なぜ人々の心を奮わせたのでしょう。
どうしてここまで、社会に変化をもたらすことができたのでしょうか?

もちろん両親や学校の先生など、周りの人々のサポートももちろんあったでしょう。

ですがやはり、彼女の揺るぎない強さがそれを実現させたのでしょう。

もはや専門家や科学者と並ぶ圧倒的な知識、「絶対に状況を動かさなくてはならない」という強い意志、そして自らの生活を変えるのはもちろん、多くの人を巻き込む行動力。

あらゆることを「地球を守りたい」という1点に集中させ、ムーブメントを作り上げたグレタ。

ですが、彼女を「特別な人」で終わらせて良い訳はありません。

グレタは、そして世界中の若者は、私たち大人に求めているのです。

行動を起こせ、と。

もう言い訳はしていられません。

地球の未来を守るのは、私たち一人一人です。

『旅の効用』(草思社)

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ペール・アンデション 著/畔上 司 訳
『旅の効用』(草思社)


旅の効用 人はなぜ移動するのか [ ペール・アンデション ]

「旅」という言葉のもつ意味は様々だ。
文字通りの旅行の場合もあるし、自宅の近所を散歩することも、本や日記によって世界に近づくこともまた「旅」である。

私たちはどうして“ここではないどこか”を求めるのだろう。

世界を旅してきたスウェーデン人ジャーナリストが問う、「人はなぜ移動するのか」。

「petit main」サイト〈2月のおすすめ絵本〉更新されました。

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子ども服ブランド petit main での絵本紹介、2月分が更新されました。

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今月は
『すきになったら』(ブロンズ新社)
『せかいねこのひ』(新日本出版社)
『こねこのチョコート』(こぐま社)
の3点です。

よろしければご覧ください。

http://petitmain.jp/diaries/2%e6%9c%88%e3%81%ae%e3%81%8a%e3%81%99%e3%81%99%e3%82%81%e7%b5%b5%e6%9c%ac

『ロスねこ日記』(小学館)

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北大路 公子
『ロスねこ日記』(小学館)


ロスねこ日記 [ 北大路 公子 ]

SNSを開けば、そこにはいつも猫の画像が溢れている。
猫を持つ者はひたすらに自慢し、猫を持たざる者はただそれを眺める。

ああ、完全なる猫格差社会。

インターネットは、「人は隙あらば自分ちの猫を自慢したがる生き物である」との真実を明るみに出した。

ならば飼い猫を失って15年、心にぽっかり開いた「猫穴」はどうやって埋めればいい?

それはそう簡単に埋まるほど、浅い穴ではないのだ。

「何かを育ててみてはどうでしょう」
担当編集者K嬢に勧められ、まずは植物を育ててみることに。

「では手始めに椎茸はどうでしょう」
「え?」

猫の穴を埋めるべく育てた椎茸を、食べることはできるのか……?

心の中の猫と、自分の手で育てた様々な植物。
一緒に暮らした、ある1年間の日記。

『しずけさとユーモアを』(エイ出版社)

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吉満 明子
『しずけさとユーモアを』(エイ出版社)


しずけさとユーモアを 下町のちいさな出版社センジュ出版 [ 吉満明子 ]

幼い頃に母親から贈られた、ミヒャエル・エンデの『モモ』。
本はいつも一緒にいて、黙って話を聞いてくれる友人のようだった。

そんな「モモ」のようになりたかった女の子は、出版の世界に飛び込んだ。
いくつかの会社に勤め、やりがいも達成感も感じながら、編集者という多忙な仕事の中で、いつの間にか灰色の男たちに時間を盗まれていった。

本を作っては、目標や収支、昨対を気にかける毎日。
朝5時に会社を出て、仮眠をとってまた職場へ。

常にイライラして優しくなかった。
何かが手のひらからこぼれ落ちていた。
背中がいつも、寒かった。

そして迎えた、3月11日。
あの震災は、生活や仕事やそれまでの価値観を、文字通り揺さぶった。

やがて授かった小さな命。
どんなエンターキーを押したところで、何も実行されないし、自分は「エラー」ばかり起こしている。

本を作るとは一体なんだろう。
町で暮らすとは一体どういうことだろう。

彼女はそれまでの数々の実績や編集長の座にこだわることなく職を辞し、ひとりで北千住に6畳2間の出版社を立ち上げた。

それがこの物語の舞台であり、“主人公”となるセンジュ出版だ。

ちいさな会社のちいさな場所から、4年間に様々なストーリーや縁が生まれ、6冊の本が送り出された。

今、彼女が日々編んでいるのは本だけではなく、「くらし」と「まち」だと思う。

しずけさとユーモア、そして豊かに流れる時間。
そこにはきっと、あの「モモ」の姿があるに違いない。

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『こねこのビスケット』(ポプラ社)

野中 柊 作/網中 いづる 絵
『こねこのビスケット』(ポプラ社)


こねこのビスケット (ポプラ社の絵本 63) [ 野中 柊 ]

夏に生まれた、小麦色のこねこ「ビスケット」は、窓辺でスノードームを見つけます。

ゆきってなに?
いつふるの?
ミルクみたいに冷たいの?

ビスケットの成長とともに季節は巡り、やがて冬がやってきました。そして空から……。

小さな瞳に映る真っ白な世界。
どんなに美しいことでしょう。

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『足をどかしてくれませんか。』(亜紀書房)

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『足をどかしてくれませんか。——メディアは女たちの声を届けているか』(亜紀書房)


足をどかしてくれませんか。 メディアは女たちの声を届けているか [ 林 香里 ]

どんなに「女性活躍」「女性活用」と声高に言われたって、女性は結局男性側のルールと折り合いをつけて生きている。強いられている。

それは、男性優位のメディアが作り上げているものだ。

女の武器?
女子アナ?
理想の女性?

男性性の強い、古臭い価値観をアップデートできずにいる人たち。今でもそれが許されると思っている人たち。

ギョーカイ人は言う。
「出た、コンプライアンス!真面目じゃ面白いものなんて作れないよ」

容姿や年齢や性的指向を“いじる”文化、まだ笑っていられるんですか。

そんなわけないですよね。

「真にクリエイティブであるなら、人権に配慮した上で新しいものを生み出せるはずである。」

日本の主要メディアが #metoo に鈍感で、アメリカ大統領選で主要なテーマだったジェンダーをめぐる話題には無頓着。

そんな「風土」は昔も今も大して変わらずに、女性の権利を貶めるような番組やコンテンツを量産している。

あなたたちの目に、女性たちの姿は見えていますか。
あなたたちの耳に、女性たちの声は届いていますか。

女性の「特別さ」ではなく、「ふつう」を映してほしい。その声を聞いてほしい。

ただそれだけ。

「私たちを踏み続けているその足をどけて」。


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『子どもと旅する北欧フィンランド  ~エストニアにもショートトリップ~』(主婦の友社)

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ナシエ
『子どもと旅する北欧フィンランド  ~エストニアにもショートトリップ~』(主婦の友社)


子どもと旅する北欧フィンランド [ ナシエ ]

これまで3冊の北欧本を出版した、著者のナシエさん。
今回の北欧旅行は、初めてのお子さん連れ!

行き先は「世界幸福度2年連続1位」「ママにやさしい国1位」に輝くフィンランドでした。

子ども服のショッピングや公園で遊ぶこと、フォトブックを作るなど、”親子でやりたいこと”のリストを作り、いざ出発!

フィンランドの首都ヘルシンキと第二の都市ポルヴォー、さらにはエストニアの首都タリンを、ベビーカーを押しながら満喫します。

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子連れ旅行で気になるのは、やはり荷物や食事のこと。
事前の荷造りや機内での過ごし方、ホテル選びなどが詳しく解説されていて、参考になること間違いなし。

自由奔放な「ナシ太郎」くんに、時にはペースを乱されたり振り回されたりしながらも、親子三人が旅行を楽しんでいる様子がなんとも微笑ましいです。

もちろん子どもと一緒だと制限されることもあるはずですが、逆に子連れだからこそ体験できる時間や楽しめるスポット、そして何より一人旅では得られないたくさんの思い出がここには詰まっています。

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読んでいて感じたのは、子連れに優しい国は子どもに優しい国、という至極当たり前のことでした。

北欧やフィンランドと言えば、洗練されたデザインやおしゃれな雑貨といったものがまず挙げられますが、ご存知の通りの福祉大国です。

本の中にも出てきますが、公共交通機関でベビーカーが優遇されたり、キッズルームが用意されている電車もあります。さらに言えば、妊娠したママに配布されるベビーパッケージや、男性の育児取得率が8割という実績も。

街で困っていたら気軽に声をかけてもらえたりと、まさに子育て天国。

そういった国だからこそ、ナシエさん親子も安心して旅が出来たのでしょう。

子ども向けのお店や図書館の充実、遊園地の存在なども、子育てのしやすい環境を支えています。

本書を読んで、フィンランドという国の魅力を改めて感じることが出来ました。

もちろん、子連れでない方も楽しめるような要素もたくさん。

ベリー摘みに湖水浴、マリメッコのアウトレット&本社食堂、蚤の市など、現地の様子を絵で伝えるのはナシエさんのお手の物。

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過去に訪れた場所を思い返しながら、そしてまだ見ぬ場所に思いを馳せながら、ナシエさんのイラストを通してフィンランドの空気に触れたように思います。

お子さんと一緒の旅行を考えている方はもちろん、よりコアなフィンランド情報を知りたい方にとっても、参考になる一冊です。

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