片手袋写真展~『キュッパのはくぶつかん』

東京・谷中の本屋ひるねこBOOKSです。

いよいよ本日から店内では「片手袋写真展」がスタート。
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これにあわせて『てぶくろ』や『手ぶくろを買いに』などの“手袋絵本フェア”をしているのですが、
定番の絵本以外に、ちょっと変わったこちらも置いてあります。

『キュッパのはくぶつかん 』(福音館書店)

キュッパのはくぶつかん [ オーシル・カンスタ・ヨンセン ]

丸太の男の子キュッパは、森の小さな木の家で暮らしています。
キュッパはいろいろなものを集めるのが大好きで、森へ行っては落ちているものを次々にひろいます。
家に帰ってひろげてみると大変な数。一つ一つの名前を調べて、分類して、ラベルをつけて……。
でもタンスの引きだしはどこもいっぱい。
困ったキュッパがおばあちゃんに相談すると「おまえもはくぶつかんをつくってみたらどうだい?」
キュッパは早速、博物館づくりを始めます。

ノルウェーからやってきた不思議なキャラクター、キュッパ。
昨年、東京美術館で“キュッパのびじゅつかん”が開催され話題を集めました(個人的に、ものすごく興奮しました!)
http://kubbe.tobikan.jp/

この絵本をよくよく見てみると……やっぱりありました、片手袋。
やっぱり手袋が片方だけ落ちているという現象は、世界共通なんですね!
そんな片手袋探しも楽しめる(強引?)キュッパの絵本、ぜひお近くでご覧くださいね!
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『キュッパのおんがくかい』もございますよ。

キュッパのおんがくかい [ オーシル・カンスタ・ヨンセン ]

ちなみに町歩きの新たな視点という意味で、先日のイベントからの流れでこの2点も並べています。



9/6は「黒の日」

東京・谷中の本屋ひるねこBOOKSです。

9/6は「黒の日」
黒い表紙には、人をひきつける力強さがありますね。
ちなみに絵本『おしいれのぼうけん』が刊行された当時、「黒い表紙の本は売れない」というジンクスがあったそうです。

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『まっくろけ』(小峰書店)は黒い表紙ではありませんが、
黒の楽しさと、少しの怖さを教えてくれる絵本。


まっくろけ [ 北村想 ]

たっくんの家の隣に住んでいるグウさんは芸術家。スミで絵を描くのが仕事です。
たっくんはよくグウさんの家に遊びに行って、一緒にお絵描きをしています。

あるとき、グウさんは2日ばかり出かけることになりました。
留守の間も自由に遊びに来ていいけど、棚の上にあるビンのスミだけは使ってはいけません、
とたっくんに言い残します。

でも、たっくんが言いつけを守らずにそのスミを使ってしまったから、さあ大変。
紙も、電柱も、ガミガミじいさんも全部まっくろけにしてしまいます。
でもビンが地面に落ちて、スミが飛び散ってしまって……。

全てを呑み込む強さがあると同時に、様々な色をいかすこともできる「黒」。
なんとも魅力的な色ですね!
ちなみに個人的には黒猫が一番好きだったりします=^_^=

『ハルとカナ』

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心を打ちぬかれてしまったので、新刊紹介します。

ひこ・田中 作 ヨシタケシンスケ 絵
『ハルとカナ』(講談社)


ハルとカナ [ ひこ・田中 ]

ハルとカナは、桜谷小学校の2年2組。
8年間も生きているので、たいていのことはもうわかっているつもりです。

ハルのお父さんとお母さんは時々仲よしじゃなくなります。でもあんまり仲よし過ぎても「ぼくがいなくても幸せなのかな」って少し悲しくなります。

カナは数を数えるのが大好き。バスに乗ってくるカエルの数を数える授業が楽しかったから。三匹乗って、次に二匹乗って、一匹が降りて……。どこに行くのかな?カエルたち、楽しそう。

ハルは教室でひとりになることが多いです。幼稚園の友だちはそれぞれに仲よしをつくりました。どうして女の子は女の子で、男の子は男の子でかたまるんだろう。不思議だな。

カナは「ほうじ茶、サイコー」と叫んでお母さんに「おやじみたい」って言われます。「おやじって?」「とうさんみたいな人よ」「そうかあ。今度とうさんをおやじって呼んでみるね」「それはやめておいたほうがいいよ」それなら、絶対に言おうとカナは誓います。

お互いのことをほとんど知らない2人は、ある時たまたま言葉を交わすことに。
なんだかおもしろい子だなって思っていたら、どんどん相手のことを知りたくなります。
ついつい様子が気になって視線を送ると、向こうもこちらを見ていたり。
この気持ち、一体なんだろう?

……書きたいことはたくさんありますが、気持ちが前のめりし過ぎてこれ以上は書けません。
もう甘酸っぱいんです。身悶えしてしまうんです。

学校のこと、友達のこと、親や兄弟のこと、勉強のこと。
考えることはたくさんあるのに、いつの間にかあの子のことばかり見てしまう。
そんな経験、誰にもありますよね?

小さな男の子と女の子の、大きな気持ち。
とにかく読んでみてください。

『きみの町で』

東京・谷中の本屋ひるねこBOOKSです。

重松清『きみの町で』(朝日出版社)

きみの町で [ 重松清 ]

今日から新学期というお子さんも多いですね。
たくさんの夏の思い出を胸にはりきって登校する子もいれば、宿題が終わらずどんよりした気分で学校に出かけた子、
学校に行くのがイヤで休んだ子、いろいろな子がいると思います。

学校が好きで好きで仕方がない子もいれば、考えるだけで絶望的な気持ちになる子もいるはずです。
だって楽しいだけじゃないですもんね。むしろ大変なことの方が多いかもしれません。

それぞれの心のスペースは違うのですから、内なる声に従って歩めばいいのだと思います。
大人になると会議だノルマだ締切だでがんじがらめなのですから、子どものうちくらいゆっくりしてもいいんじゃないでしょうか。ルールを守ることはもちろん大切ですが、自分の心を生かすことを学んで欲しいなと思います。

学校のこと、友達や好きな子のこと、自分や家族のこと、そして生きること。
どんな町のどんな子にも、それぞれの悩みがあって、人生があって、自由があります。
辛くなったり息苦しくなったら、この本を開いてみてほしいです。
そしてもし近くに悩んでいる子がいたら、そっと差し出してあげてください。

ほんの一行、一文が、勇気や希望につながるかもしれません。

頭の中が「なんで?」「どうして?」「もうやだ」でいっぱいになったら、近くの本屋さんに駆け込むのもいいですよ。
そこにはきっと、たくさんのがあるはずです。
あなたの心の中で芽を出す時を、言葉たちがじっと待っています。


※絵本作家・ミロコマチコさんが描いた本書の挿絵原画展を10月下旬に予定しております。
詳細は追ってお知らせします。

本屋がなくなったら、困るじゃないか

東京・谷中の本屋ひるねこBOOKSです。

『本屋がなくなったら、困るじゃないか 11時間ぐびぐび会議』(西日本新聞社)


本屋がなくなったら、困るじゃないか [ ブックオカ ]

相次ぐ書店や取次の廃業、情報ソースの多様化による雑誌不況や本離れ、Amazonをはじめとするネット書店の脅威、電子書籍による“紙の本”の減少……。
今さら挙げるまでもなく、出版界を取り巻く環境は、この数年、いえ、もっと前からこのような「出版不況」を表すワードとともに語られます。

「本を売る・つくる仕事はこんなに面白いのに、なぜネガティブな話題が多いのか。」
書店・取次・出版社という業界3者の面々が、そんな素朴な疑問から出発しつつ、構造的な問題を徹底的に“明るく”“未来に向けて”話し合った、2日間・計11時間の記録が本書です。

大学卒業後に出版社の営業として業界に関わったのはもちろん、書店や取次でも働いた経験のある者として(そしていまは独立して本屋をやっています!)、本書はとても興味深く読むことができました。再認識や再確認、そして新たな気づきの機会となりました。

 機能不全に陥っている、旧態依然とした流通の仕組み。
 見計らい配本、希望数が入荷しない実情、それを見越した発注から生じる無駄、返品率。
 書店が欲している情報と、出版社から提供される情報の落差。
 増加しつつある、直取引や注文出荷制について。

 現行の仕組みにおける、新刊書店開業、新規参入の難しさ。
 取次の信認金や配送コストの問題。
 書店が扱う商材の多様化や、展示・イベントのこと。
 ひとり出版社の多様性について。

ここに挙げただけでも車座トークの話題は多岐にわたります。
業界について話し合うイベントなどは数多くありますが、ここまで広くかつ具体的に話されることは少ないのではないでしょうか。
それは時間や進行上の制約によるところもありますが、既に話し尽くされている自明のこととして扱ってしまう話題が多い、という面もあります。「そもそも論」から始まる議論は、行きつ戻りつしながらその理解を深めるのには大いに役立ちそうです。

当店と1日違いでオープンされた荻窪の「Title」さんの開業話は、個人が本屋を始める際の大きなヒントになります。具体的な数字や取次との折衝の話が入ると、個人店の開業を現実のものとして捉えることができます。
そして諸外国、特にドイツの出版をとりまく状況は、今後の業界を考え、良い方向に向かう上での大きな示唆でした。刊行のサイクルや粗利の面、書店員の教育など、日本が学ぶべき多くのことがそこには込められています。

本書の後半には、現在の業界のキーパーソンや若手書店主のインタビューや寄稿があり、硬直化している出版界の新たな可能性、胎動を感じることができます。そこには「光」を見ることができました。

しかし同時に、その元にある危機感や閉塞感などもひしひしと感じられます。

ネガティブかどうか、という見方ではなく「出版界、ひいては本を取り巻く環境を大きく変えねばならない」
という事実は確かにあるように思います。

最初に本書のタイトルを見た時に、「そうだそうだ!」と思う自分と、「果たして本当にそうだろうか?」と思う自分がいました。自分が本屋であること以前に、読者として身近に本屋がなくなってしまうなんて考えられません。ですが、大多数の人にとってもそれは同じことでしょうか?

欲しい本はAmazonに頼めば翌日、早ければ当日に自宅に届きます。
書店で本を買うのなら、広い店内を探したり、店員に尋ねたり、レジに並ばなくてはなりません。
ネットであれば、検索してクリックするだけなのでわずか数十秒から数分で済みます。
書店で本を買うのなら、雨の日や荷物の多い時にわざわざ持って帰らなくてはなりません。
ネットであれば、誰も手にしていないキレイな状態の本が玄関まで届くのです。

効率だけ考えれば誰だって書店を利用しないでしょうし、そこで情報だけ得てネットで買う人も当然いるでしょう。
そしてそもそも今の書店で売っている「本」というもの自体を買う人もますます減っていくでしょう。

そんな時代に「本屋がなくなったら、困るじゃないか」というのは大げさというか、時代錯誤と思われてしまっても仕方ありません。

本屋が無くて、一体誰が困るんですか?
それは既存の出版業界の内側にいる人だけではないんですか?
と。

何千という町の書店が潰れて、それで日本人の何かが大きく変わったかどうかなんて誰も証明できません。
閉店情報を知ってようやく押し寄せる人は、まだ本を愛している人たちです。
そして書店で本を買わなければ、その書店が死んでしまうのだということをそこで実感します。
でも多くの人にとって、そういったことは自分の関心の外にあるのではないでしょうか。
むしろ新しくコンビニやファミレスができれば便利と思う人も大勢いるかもしれません。
悲しいことですが、本に関心がない人にとって、書店は目にも入っていないのだということを認識しなければならないようです。

だからこそこの本には、業界の人が読んでなんとなく満足するような“内向き”の本になってほしくないのです。
「えっ?なんで?」と思われてもいいから、関心のない人にまずは目に留めてもらうこと。
そのためにはチラシでもポスターでも広告でも、ぜひやっていただきたい。
出版社だけでなく、本の世界に関わる人ができるだけこの本を露出させることで、街中、そしてweb上でもこのコピーがあふれたら何かが変わるきっかけになるように思うのです。

そしてそれと同時にそれぞれの書店・本屋が、その場所を魅力のあるものにすること。
本の並べ方、商材の多様化、地域との関わり、その空間をつかったイベントなど、出来ることは無限です。
書店という場所は、誰にとって、どういう意味のある場所なのか?
そもそも個人の“本屋”の場合、場所をもっていることは本当に必要なのか?
そういった問いを続けながら日々歩んでいかねばなりません。

そしてその答えを見てみたい、本と本屋の未来を楽しみたい、と思っています。
まちに書店が無くて、本屋がいなくて、本が読まれない未来なんて全く見たくありません。
だから、どんなに時代遅れでもやっぱり叫びたいのです。
「本屋がなくなったら、困るじゃないか」と。

今日8/27は宮沢賢治の誕生日!

東京・谷中の本屋ひるねこBOOKSです。

今日8/27は宮沢賢治の誕生日。
1896年生まれなので今年は生誕120周年です。

一番好きな作家のうちの一人ということもあり、当店には賢治の作品や関連書なども揃っております。
独創的なストーリーや個性的な登場人物たちの魅力はもちろんのこと、
その根底にある賢治の思想や哲学のようなものにも共感するところが多いです。

偕成社の《日本の童話名作選》から2冊。

『猫の事務所』

猫の事務所 [ 宮沢賢治 ]

猫の歴史と地理を調べる事務所には、事務長と四匹の書記がいました。そのうちの一匹が“かま猫”です。からだが煤で汚れているかま猫は仲間の嫌われ者。いじわるされてばかりいます。風邪をひいて一日休んでしまうと、もう自分の仕事はなくなっていました。かま猫は悲しみと悔しさでしくしく泣き続けます。何か言いたくても、もう声も出せないのでした。その時、急に獅子が現れて……。


『どんぐりと山猫』

どんぐりと山猫 [ 宮沢賢治 ]

一郎の家に、山ねこからハガキが届きました。〈あした、めんどなさいばんしますから、おいでんなさい。とびどぐもたないでくなさい〉一郎は嬉しくなって、山ねこのもとに向かいます。そこには何百という数のどんぐりがいました。彼らは体の大きさや頭のかたちなどで、誰が一番偉いのかを争っています。山ねこはその裁判に困っていたのでした。そこで一郎が授けた知恵は……。

この2つはまったく違うお話ですが、本来はみなが平等であること、争いの愚かしさやむなしさ、
という点で共通するものがあるように感じます。

猫のお話を取り上げましたが、皆さんの好きな作品はなんでしょう?
賢治の物語は誰のこころにも届きます。
それはきっと、全てのいきものに対する愛がそこにあるからです。

8/23はディック・ブルーナさんの誕生日!

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本日8/23はディック・ブルーナさんのお誕生日。
おめでとうございます!

彼の描く絵本は、色、かたち、表情、動きなどすべてがシンプル。
それはマティスやレジェの絵が、彼自身の心を強く打ったからだとか。
絶対に描きすぎてはいけない、複雑にしすぎてはいけない。
シンプルでいて、見る人にイマジネーションを働かせるものでなくてはならない、と。



ブルーナ・カラーと呼ばれる、赤・黄・青・緑。
それぞれの色に意味を持たせ、背景を描き分けています。
その色の違いに注目しながら読んでみるのも楽しいかもしれませんね。
(※後年、デザイン上の必要から、茶色・グレーが加わりました。)

彼の本は、ほとんどが16センチ四方の正方形。「手に取って楽しく、子どもの両手におさまる大きさ」なのだとか。
また12場面で構成されているのも、幼児が遊びに集中できる限界が10分ということに着目し、
その間に読み切れるページ数として割り出されたのだそう。

このように徹底的に子どもの目線にたって、本づくりを行ったディック・ブルーナ。
そのシンプルさの裏側には、考え抜かれた深い意味があるのです。

当店にはミッフィー(うさこちゃん)のシリーズ(英語版)も揃っております。
ぜひその魅力を感じてみてください。

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ディック・ブルーナのすべて

『アマミホシゾラフグ 海のミステリーサークルのなぞ』

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昨日、当店では「生き物たちのゆらゆらトーク ~ゾウとボノボとチンアナゴ」を開催しました。
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!

ゲストの江口絵理さん、横塚眞己人さんの軽妙なトークであっという間の2時間でした!
様々な生き物たちのユニークな生態に触れ、改めて地球の偉大さ、生命の不思議を感じました。
毎年発見される新種は数千種にも及ぶのだとか!想像もつかないような生き物がまだまだたくさんいるんですね。

さて、昨日のトークでも紹介されたのがコチラ!
最近刊行されたばかりの『アマミホシゾラフグ 海のミステリーサークルのなぞ』(ほるぷ出版)です。

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アマミホシゾラフグ [ 江口絵理 ]

1995年、水中写真家の大方洋二さんは奄美の海底で不思議なサークルを見つけます。
人工的に作られたもの?タイヤの痕?それともUFO?正体はずっと謎に包まれたままでした。

そして2011年、大方さんはついにこのサークルの作り手を撮らえます!何だかお分かりですか?
(わかりますよね。あっ、ゴジラじゃありませんよ)

そう、これを作っていたのはフグだったのです!
フグの体長はわずかに10cm。片やサークルの直径は2m!
この小さな魚がいったいどうやって、何のためにこれだけのものを作りあげるのか!?
世界で初めてその謎にせまったのが本書です。

著者の江口さんから初めてこの写真を見せていただいた時の衝撃たるや!
驚きと同時に一気に魅了されました。
えっ、まさかそんなことが……。

というわけでこの謎が気になった方は、ぜひ読んでみてくださいね。
子ども向けの本ですが、世界の神秘の前に、大人も子どもも関係ありませんね。
親子で一緒にぜひどうぞ!

ちなみに昨日のイベントのメインでもあったチンアナゴについては、
同じく江口絵理さんの『ゆらゆらチンアナゴ』をどうぞ!
アマミホシゾラフグに負けず劣らず(それ以上に?)不思議で謎に包まれた生き物です。
水族館でも大人気のチンアナゴ。
残り少ない夏休み、ぜひ親子で水族館に見に行きましょう!

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服部みれい『わたしらしく働く!』(マガジンハウス)

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服部みれい『わたしらしく働く!』(マガジンハウス)

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わたしらしく働く! [ 服部みれい ]

編集者・文筆家・詩人として多方面で活躍中、「マーマーマガジン」でおなじみの服部みれいさんによる
「仕事」や「働くこと」、「生きること」についてのエッセイであり、ヒント集であり、メッセージです。

発売されたのは今年の4月ですので、既に4か月ほど経っています。
じっくりと自分のなかで反芻、吸収しながら読み進めていましたので、こちらで紹介するのが遅くなりましたが、
お盆休みも明け、多くの人が様々な場所で自然に触れたあと、働くことの意味を考えるであろうこの時期に紹介できるのは、もしかしたら最適なのかもしれません。

本書は、みれいさんが初めて“一般的な意味で”就職した会社での育児雑誌の編集の話から始まります。
新人時代の想像を絶するような働きぶり、大変な失敗体験、満を持して臨んだシュタイナー特集のこと、
その後フリーのライター・編集者になってからの『オリーブ』や『GINZA』での刺激的な日々、
そしてその間も「目に見えない世界と目に見える世界を結びつけよう」という強い思いを持ち続け、
ついに創刊した「マーマーマガジン」が、次第にその世界を広げていく様子が描かれています。

今でこそ多くの人に知られる「マーマーマガジン」も創刊当初は苦労の連続だったこと、
そしてそこに至るまでのみれいさんの思いや情熱、ともに仕事をしてきた編集者の仲間や、
デザイナー、クライアント、取材相手、そして読者とのかかわり。
くつしたの販売を始めた経緯や、〈直取引・買い切りのみ〉へのこだわりについて。
3.11のこと、その後の雑誌づくりのこと、美濃への引っ越しのこと。

当店ではエムエム・ブックスさんの本をたくさん置かせていただいていますし、
先日は出張リアルショップや冷えとり茶話会などのイベントも催したのですが、
本書をじっくり読んで初めて知ることも多く、ここに書きたいことがあまりにも多すぎて困ってしまいます。

ですが、ここはぜひライブ感を楽しみながら読んでいただければと思います。
編集者の方はもちろん、仕事や働くことについて悩んでいる方には必ず触れてほしい世界がここにはあります。
ヒントやコツがたくさん詰まっていますが、どの部分に自分が反応するかを知ることも楽しいですね。
“わたしらしく働く”実践編もありますので、ぜひ試してみてください。

印象的な2つのフレーズがあります。

〈この世界は、「わたしが、わたしを、わたしする」しかない世界〉
〈「わたし」が消えるほどに、「わたしらしさ」は顔を出してくるもの〉


さあ、あなた自身の“わたしらしさ”に出会いにいきましょう。

石井ゆかり『選んだ理由。』

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石井ゆかり『選んだ理由。』(ミシマ社)

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選んだ理由。 [ 石井ゆかり ]

Webマガジンである「みんなのミシマガジン」で連載された、「石井ゆかりの闇鍋インタビュー」(2014~2015)をまとめたのが本書。“闇鍋インタビュー”は、インタビュアーである石井さんが取材相手のことを知らされないまま、インタビューの席で初めて対面する、という企画です。
通常のインタビューであれば、聞き手はあらかじめ相手のことを下調べしておくのが基本。
それをせず丸腰で取材に臨むというのですから、かなり面白い、というか変わった企画です。

なぜ石井さんがそのような企画を希望したのかという点は、ぜひ本書でお確かめいただきたいのですが、
未知の相手だからこそ、まっさらな気持ちで聞きたいことや知りたいことがどんどん湧いてくるということもありますし、相手にとってもつい話してしまうという状況が生まれそうです。
内面的、本質的なところまでグッと迫っていける強さがあるのかもしれません。

このインタビューのテーマは「選んだ理由」。
なぜいまの仕事に就いているのか。なぜいまの生活をしているのか。
そこには必ずその人自身の選んだ理由、選び方があるはずです。
人生の岐路に立った時、なぜそちらを選んだのか。
合気道の先生、写真家や僧侶など、様々な人たちの「選んだ理由」には、生きる上でのヒントが散りばめられています。

個人的にもっとも印象に残ったのは、カフェの店主である畑さんのお話。
本。コーヒー。売っているものは違いますが、ものごとの考え方に似たところを感じたり、
商売の辛さ、飽きてしまうことへの不安、それでも人に任せず自分が立たねばならないという思いに、
とても共感しながら読みました。

そんな畑さんの“選んだ理由”は、「新鮮さ」。
「自分自身がいつも新鮮でここにいることが大事」
常に新しいこと、変わったものを求めるという意味ではなく、自身の心の方位磁石にしたがって、
「自分自身がワクワクできる」ことを中心に物事を選んでいるようです。

店にいて、そこに根を張ること。
そしていつも通ってくれる人に、新鮮な自分として接すること。
その「新鮮ないつも通り」を目指していきたいと思いました。

そして自分の“選んだ理由”はなんだろう?と、改めて開店前に連載させていただいたものを読み返してみました。
http://bookshop-lover.com/blog/category/%E9%80%A3%E8%BC%89/rensai-hirunekobooks/

基準や選び方はその時々で変わることもあるでしょうし、それは自然なことですが、
その瞬間の自分の思いを信頼して進んでいきたいものです。


『秋山佳胤のいいかげん人生術』入荷しました!

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ずっと楽しみに待っていた『秋山佳胤のいいかげん人生術』が入荷しました!

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ここに綴られた“不食の弁護士”秋山さんの言葉の数々から、自分自身の「いいかげん=良い加減」を見つけられそうな気がします。
自由な視点をもち、行動・思考の選択の幅を広げ、今という時代をより軽やかに生きるための1冊です。

「不食」という言葉だけにとらわれると「考えられない」「特殊な人のこと」となって敬遠してしまう方もいらっしゃいますが、それはあまりにもったいないこと。

人間は食べなくても生きていけます。そのことによるメリットもたくさんあります。
でも美味しいものを楽しく食べたい、それが喜びというのも事実ですし、個人的にはまだまだ、あれも食べたいこれも食べたいと考えてしまいます(笑)

自分がどう生きたいのか、その物差しにもなる本です。
食を楽しむための本、働き方や生き方の本、そしてもちろんマーマーマガジンともあわせてご覧ください。

☆秋山さんのその他の著作はこちら↓
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不食という生き方 [ 秋山佳胤 ]

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食べない人たち [ 秋山佳胤 ]

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食べない人たち(ビヨンド) [ 秋山佳胤 ]

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誰とも争わない生き方 [ 秋山佳胤 ]

へいわってどんなこと?

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浜田桂子『へいわってどんなこと?』(童心社)

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へいわってどんなこと? [ 浜田桂子 ]

きっとね、へいわって こんなこと。

せんそうをしない。
ばくだんなんかおとさない。
いえや まちを はかいしない。
だって、だいすきな ひとに いつも そばにいてほしいから。

いやなことは いやだって、ひとりでも いけんが いえる。
わるいことをしてしまったときは ごめんなさいって あやまる。
どんな かみさまを しんじても かみさまを しんじなくても だれかに おこられたりしない。

へいわって ぼくが うまれて よかったって いうこと。
きみが うまれて よかったって いうこと。
そしてね。きみとぼくは ともだちに なれるって いうこと。

~以上、本文より抜粋~

8月6日。
広島平和記念日。
折しも「平和の祭典」とされるオリンピックが開幕します。

人によって「平和」の捉え方はさまざまであっていいと思います。
ですが一方で共通の「平和」イメージがないからこそ、世界が常に争いで満ちているのも事実です。

この絵本に出てくる言葉たちは、誰もが頷くことができるものなのではないでしょうか。
願わくばこの絵本が多くの人にとっての「平和」の象徴になりますように。

一緒にいたいのは、その手をつなぎたいのは誰か。
暮しのなかで守り、大切にしたいものは何か。


私たちは思考し、想像し、行動することができるはずです。

『子どもの自分に会う魔法』(石井ゆかり)

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石井ゆかり『子どもの自分に会う魔法 大人になってから読む児童文学』(白泉社)

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子どもの自分に会う魔法 大人になってから読む児童文学 [ 石井ゆかり ]

星占いの記事などで人気の石井ゆかりさん。
絵本雑誌MOEでの連載(2013~15)をまとめたのが本書です。

幼い頃から本好きだった石井さんですが、人見知りと同じように「読んだことのない本」には怖れを感じて、
気に入った本、好きな本を何度も何度も繰り返し読んでいたそう。だから読んだ冊数自体は少ないのだとか。
ですが、石井さんに限らず、優れた物語は子どもたちを夢中にさせます。
何度読んでも面白く、魅力にあふれていますし、またもう一度読みたくなるものです。
そういった意味ではごく自然な本との付き合い方だったのかもしれません。

本書では「名言の庭」「児童文学は大人になってから。」の二部に分け、思い出の本たちを語っています。
『あおくんときいろちゃん』『かいじゅうたちのいるところ』『モチモチの木』『としょかんライオン』
『はてしない物語』『赤毛のアン』『クマのプーさん』『長靴下のピッピ』……。
誰もが一度は読んだり、耳にしたことがあるであろう物語ばかりです。

幼いころ確かに読んだはずなのにすっかり内容を忘れていたり、
鮮やかな記憶が残っているのに実際は違っていたり。

大人になって読み返してみると、当時とはまったく違った印象を受けるはずです。
それは自分という人間が積み重ねてきたものを振り返る機会なのかもしれません。

物語はずっと変わらずそこにあり、私たちに寄り添ってくれます。
そして時には今の自分の道しるべとなってくれます。
記憶をたどりながら、そんな物語に出あう旅に出てみませんか?

最後に“名言”から一部抜粋。

にんげん、やさしささえあれば、やらなきゃならねえことは、きっと やるもんだ。

これはどのお話に登場する文章でしょうか。
気になった方はぜひ本書を手にとってみてください。


『生きるための料理』『腸がよろこぶ料理』

東京・谷中の本屋ひるねこBOOKSです。

たなかれいこ『生きるための料理』『腸がよろこぶ料理』(リトルモア)入荷しております。

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生きるための料理 [ たなかれいこ ]

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腸がよろこぶ料理 [ たなかれいこ ]

食で大切なのは「何に効くか」「健康に良さそうか」よりも、まず身体を温めること。
それが結果として旬のものや地元のもの、丁寧につくられた食材など“良い”食べ物を選び、その時々に適した調理法を見つけることに。

わたしたちの身体は食べたものでできています。
本書に書かれているのは具体的な食べ方ですが、
それはそのまま幸せな生き方にもつながります

体を温めてくれるレシピも満載です。
そしてそのどれもが美味しそう!
今すぐにでもつくってみたくなるものばかり。

冷房や冷たい飲み物で身体を冷やしがちなこれからの季節、
ぜひ手にとっていただきたい本です。

スイカの日!『スイカくんがね・・』

東京・谷中の本屋ひるねこBOOKSです。

今日7/27はスイカの日。
縦縞模様を綱にたとえて、27を「つ(2)な(7)」(綱)と読むからだそう。

というわけで元気いっぱいの『スイカくんがね・・』(童心社)をどうぞ!

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すいかくんがね‥ [ とよたかずひこ ]

スイカ割りの棒を「ひょひょいのひょい」とかわして「あっかんべ」
余裕の表情のスイカくん。
でもそこに……。

こちらのシリーズの決め台詞は「しんぱいごむよう!」
今回も無事にピンチを乗りきれるでしょうか?
さてさて、スイカくんの運命やいかに?

「おいしいともだちシリーズ」については
http://www.doshinsha.co.jp/search/series.php?isbn=D9784494001828

『移動図書館ひまわり号』

東京・谷中の本屋ひるねこBOOKSです。

前川恒雄『移動図書館ひまわり号』(夏葉社)

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移動図書館ひまわり号

1988年に筑摩書房より刊行された本書はその後休版状態となり、復刊を望む多くの声がありました。
そしてこの度、夏葉社で復刊されることになり、個人的にもとても楽しみにしていました。

1965(昭和40)年、それまで図書館のなかった日野市に1台の移動図書館が誕生します。
そしてこの図書館は、その後の日本の図書館を大きく変えることになります。
本書はその日野図書館の初代館長が綴った、「図書館革命の記録」です。

昭和30年代までの図書館は、予算の少なさから蔵書は古く薄汚れたものばかり。
利用者は一部の人と、多くの受験生に限られていました。
大半の市民にとって図書館は縁遠いもので、ほとんど見向きもされていない状態でした。
そして図書館や行政の側もそれを大きな問題と捉えず「市民が読みに来ないのが悪い」といった認識で、
両者の隔たりは大きく、利用が減る⇒予算が減る⇒本が揃えられない⇒利用が減る、という悪循環に陥っていました。

そんな時代に、著者をはじめとする日野図書館の面々は、まったく新しい図書館を作り上げるために奔走します。
それはつまり「市民のための図書館」でした。
これまでの「貸してあげる」という、どこか上から目線のお役所的な図書館ではなく、
市民の要望に応えて本を提供するという、今となっては当たり前に思えることを実現しようとしたのです。

もちろんそれは口でいうほど簡単なことではありません。
大きな批判や反発、そして妬みやいわれのない中傷なども数多くありました。
ある方が言った「みんなをあんまり賢くしてもらうと困るんだよなあ」という言葉が、
この事の困難さの本質を表しているようにも感じます。

改革は少しずつ、ですが着実に進められました。
まずは“図書館という施設”をつくるのではなく、車1台分の移動図書館からスタートし、
「図書館とは一体どういうものなのか」その考え方、そしてシステムを作り上げるところから始めたのです。

「ひまわり号」と名づけられた移動図書館が、その後どのように市民に受け入れられたのか、
その様子はぜひ本書をお読みください。
利用者が次々に集まってくる場面を思いうかべただけで、胸がつまるような思いがしました。
現在の図書館、そして読書という文化の原点が、そこにあるように感じます。

本書は図書館の物語ですが、例えばそれを“書店”と読み替えることもできるかもしれません。
事情はまったく異なりますが、人々の本への思いを直接感じ、どのように本を提供するのかといった意味で、
“書店”にも学ぶことが多くあるように思います。

「復刊に際して」にも書かれている通り、現在の図書館はまた大きな問題を抱えています。
そういった課題について今いちど考える上でも、そして読書というものの本質を考える上でも、
全ての本好き、そして本に関わる方々にぜひ読んでいただきたい1冊です。