西村敏雄さんの絵本紹介。
前回の『わたしはあかねこ』に続きまして、今回はこちら。
ネコではなくイヌの本ですよ!
清水真裕 さく/西村敏雄 え 『はらぺこニードル』(童心社)
はらぺこニードル (絵本・こどものひろば)
町のレストラン通りは今日もにぎやか。そこへ腹ペコのノラいぬがやってきます。
細~い体にとがった鼻。いぬの名前は「ニードル」です。
美味しそうなにおいにつられてお店に入ったニードルは、料理をめざして思わず背伸び。
ですが、「おい、なんだ、このいぬは!あっちへいけ!」
びっくりしたニードルは外へ逃げ出しました。
お腹をすかせたニードルがたどり着いたのは、町はずれにある「ヌードルのめんのみせ」。
細~い体を見かねたコックさんが出してくれたのは、とっても美味しい山盛りのめん。
ニードルはもう夢中です。
でも、どうしてでしょう?こんなに美味しいのにお客さんが一人もいないのです。
どうやら町なかの人気のお店にばかりお客さんが行ってしまうそう。
そこでニードルは良いことを思いつきます!
コックさんにお願いして、ながーい ながーい ながーい めんを作ってもらうと、
それを自分のしっぽに結び付けて……。
やせたノラいぬ、ニードルが機転をきかせて大活躍!
みんなが笑顔でめんを口にはこぶ様子が、とても幸せそうで印象的です。
余談ですが、西村さんご自身が当店の近くにお住まいということもあって、
町の様子はどことなく谷根千エリアの商店街を思い起こさせます。
そんなちょっぴりレトロな町並みにも注目して、絵本も散策もぜひ楽しんでくださいね!
ちなみに同じ題材の紙芝居で『やせいぬニードル』もあります。
やせいぬニードル (ともだちだいすき)
4/21~の展示についてはコチラ
http://hirunekodou.seesaa.net/article/434811741.html?1460103394