時間の関係で予定していなかったこの映画を見ることになった。3時間かあ、長いなあと思いながら。
長い長いこの映画。だけど観ていて先が気になったってことは楽しんだんだろな。どこが良かったのかがよくわからないのだけど。
ツリ目の特殊メイクは誰も彼もがクローンなんじゃないかとなんかよくわからん感じになってたり。ソンミはかわいかった。トムハンクスの原発研究員の感じはなんていうか佇まいがいまひとつ。ハル・ベリーはいいな。ヒュー・グラントもよい。トム・ハンクスは出てくるだけでちょっと笑ってしまうな。キャリアって難しいなあ。
あざとい感じとか気になるところはいろいろあるけれど、最後までちゃんと見られたのはなんかあるんだろな。たぶん一回目では気づかないいろんな仕掛けがあるんだろう。構造が複雑で一回みただけではよくわからない。
ソンミ451はもっとたくさん出てきてもいいのに。女神というか崇拝の対象になる感をもう少し見せても良かったんじゃないかなあ。なんだか安っぽかった。
目をつった男たちはみんな似たような顔になってしまう。あれは変だった。なんか意図があってああいう画一感を出してるのかと思ったけど、どうもそうでもないらしい。異人種の顔の見分けがつきにくい問題だろうかな。巨額の費用をかけた映画なんだからそのぐらいのチェックはあってもよさそうだけど。
あと、あのほうき星の痣はどういう扱いだったのか。ハル・ベリーがエレベータに閉じ込められた時に鎖骨の辺りにあったのと、クラウド・アトラス六重奏を作曲した彼のお尻にあったのはみたけど他にあったかね。豊饒の海の松枝清顕から飯沼勲、ジン・ジャンへと続く星の痣みたいに一貫した感じがあればもっと物語世界を把握する手がかりになるのに。
また観たいけど、いつ観られるかなあ。こういう映画は映画館で一回観てから、あとはDVDを買ってみるとか、iTunesで買うとかがいいのかもしれない。